松風の家 下 文春文庫

宮尾登美子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167287054
ISBN 10 : 4167287056
フォーマット
出版社
発行年月
1992年09月
日本
追加情報
:
16cm,300p

内容詳細

明治四十年代、茶道宗家・後之伴家十三代家元の伴秀室と一族の苦闘により、後之伴家はようやく隆盛の時代を迎えようとしていた。十四代家元は仙台から才ある嫁を迎え、ますます繁栄をとげていくのであった。千利休を祖とする名族の、明治、大正期における孤高の歩みを余韻嫋々、香り高く謳う傑作長篇。文芸春秋読者賞受賞。

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読書メーターレビュー

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  • Smileえっちゃん さん

    下巻に入り、由良子の最初の夫不秀、真面目で一途、謙虚な生き方ゆえに、最後は哀れでならなかった。幸せな生活が続くと思っていたのに・・・舞台が京都から仙台に移った時は戸惑ったが繋がっていた。由良子から紗代子に引き継がれていく。表(男社会)を支える女性、利休からの流れを受け継いでいく大変さを感じました。一人一人の生き方が丁寧に書かれていて、解説にも特定の主人公はいない。家自体が主人公のようだ」と。読みごたえがあり、宮尾さんの筆力を感じます。

  • はる さん

    下巻は主に円周斎の息子の話でした。仙台の奥さんはどのようにして京都へ嫁がれたのか。などなど。 今回も宮尾登美子さん独特の文章で最後まで通してあり、読むと心が落ち着きます。女性の強さにもあっぱれです。 由良子さん、最後まで強いお方やなあ。

  • あきまこ さん

    おもしろかったです。解説が阿川弘之さんでした。そう、谷崎潤一郎の『細雪』も渡辺淳一の『化粧』も好きなのは、本作も含め、何か共通点があるのかなと思いました。いきなり他家の紗代子の物語が始り、なぜに、と思いながら読んでいましたが、なるほどの繋がり具合でした。由良子の生き方、真鏡院の生き方、紗代子と辰寿、また益子、と、どのお方を見てもそれぞれに学ばされます。不秀も、素晴らしいというか、真面目というか、謙虚でいちずというか、、。それだけに最後がもう哀れでなりませんでした。紗代子の初恋相手康一郎はどうなったのか。

  • ひなぎく ゆうこ さん

    紗代子の嫁入り前の、辰寿の訓戒に胸を打たれました。そして、仙台女性の強いこと。

  • ショースケ さん

    裏千家の家事情を綴ったものであろうが、 明治維新以後 あそこまで困窮していたとは 驚いた。しかし伝統を守り抜こうとする人々の葛藤に 心を動かされた。知らなかった世界を垣間見て少しも飽きさせない物語だった。

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人物・団体紹介

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宮尾登美子

1926年(大正15年)4月13日‐2014年(平成26年)12月30日、享年88。高知県出身。1979年『一絃の琴』で第80回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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