基本情報
内容詳細
2021年1月、過激な陰謀論を信じるトランプ主義者の群衆が、ワシントンの連邦議会議事堂を襲撃した。恐れ、怒り、憎しみ、攻撃性などの暗い感情から力を引き出す「ダークサイド」現象がいま、民主主義国に挑戦状を突き付けている。われわれは現在の流れに屈せず、自由と民主主義を守ることができるのか。さらに中国によるCU(中華連合)の形成や、軍事技術の進歩による地政学的優位の喪失など、日本にとって理想的だった安全保障環境が失われつつある。長年、積み残された課題と解決策、「ポスト1953年体制」の戦略論のエッセンスが凝縮した一冊。
目次 : 序章 米国の自信喪失を考える(米議会襲撃で始まった二〇二一年/ ダークサイドの覚醒 ほか)/ 第1章 日本の宿題―なぜ手をつけないのか(国家非常事態宣言を出せない日本/ 生物化学兵器関連法令の適用除外、敵国の資産凍結まで ほか)/ 第2章 覚醒した世界のダークサイド(中東七カ国「地獄の遠征」/ 薄れる「アラブの春」の熱気 ほか)/ 第3章 「一発屋興行師」だったトランプ(冷戦時代にはありえなかったお粗末な振る舞い/ 世界の混乱はトランプが原因だったか ほか)/ 第4章 失われる地政学的優位(戦略論の「師」たち/ 戦略的思考の三カ条 ほか)
【著者紹介】
宮家邦彦 : キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。1953年神奈川県生まれ。78年東京大学法学部卒業後、外務省に入省。外務大臣秘書官、在米国大使館一等書記官、中近東第一課長、日米安全保障条約課長、在中国大使館公使、在イラク大使館公使、中東アフリカ局参事官などを歴任。2006年10月〜07年9月、総理公邸連絡調整官。09年4月より現職。立命館大学客員教授、中東調査会顧問、外交政策研究所代表、内閣官房参与(外交)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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人物・団体紹介
宮家邦彦
1953年神奈川県生まれ。キヤノングローバル戦略研究所理事・特別顧問。東京大学法学部を卒業後、外務省に入省。外務大臣秘書官、在米国大使館一等書記官、中近東第二課長、中近東第一課長、日米安全保障条約課長、在中華人民共和国大使館公使、在イラク大使館公使、中東アフリカ局参事官を歴任。2005年8月外務省を
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