天空の舟 小説・伊尹伝 上 文春文庫

宮城谷昌光

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167259020
ISBN 10 : 4167259028
フォーマット
出版社
発行年月
1993年09月
日本
追加情報
:
16cm,422p

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読書メーターレビュー

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  • ふじさん さん

    商の湯王を輔け、夏王朝から商王朝への革命を成功に導いた稀代の名宰相伊尹の生涯を生き生きと描いた長編。桑の木のおかげで水死を免れた奇跡の孤児伊尹は、有莘の料理人となり、夏王桀の挙兵により危機に瀕した有莘氏を救うために、有莘氏の娘を夏王桀に差し出すという乾坤一擲の奇策を講じる。その後は、在野で誰にも仕官することなく過ごすが、夏王室から放遂された王妃・妹嬉との再会で、伊尹の運命が大きく動くことになる。古代・殷の時代を舞台にした歴史ロマン、日本史にはない面白さがあり、病みつきになる。最初に読んだ時の思いが蘇る。

  • キジネコ さん

    永らえる事は、難しい。単純な理を歴史は、繰り返し教えます。維持する為の逡巡は変化の前で鈍く、その鈍さは執着する者の視野を曇らせ、やがて老廃を齎す。人も魂の器から離れる瞬間を宿命とするのは同じ所以か?太古の昔の大陸、470年程続いた夏王朝の終焉の時が近づきます。新しい時代の担い手は商の湯王。回天の使徒が神話に彩られて水辺に命を与えられ、数奇な運命の舟に乗って成長します、名は「摯」読み方は「シ」4000年前の伝説の宰相の物語の前編。作者も未だ若く、文章に小説の巧拙よりも大切な意気込みを感じます。再読の後編へ。

  • James Hayashi さん

    新田次郎文学賞受賞作。中国最古の王朝である夏から商への変遷の時、主人公の伊尹の活躍が観れるという。高校の世界史で夏王朝の伝説は習ったが歴史的に証明されていないという。中国の古書を元に歴史に迫る小説。下巻へ。

  • Tomoichi さん

    夏王朝から商王朝への転換期、商の湯王を支えた名宰相伊尹の生涯を描く。正直この時代の資料は少ないはずであるが、それを感じさせないのは著者の力だろう。早く下巻が読みたい!

  • かふ さん

    中国の神話時代の殷の宰相伊尹の波乱万丈の伝説物語。中国の話だから人名や土地の名前など漢字が難しい。そこをクリアすれば案外アニメ「キングダム」のようで面白い。伊尹は最初夏に滅ぼされそうになる属国の料理人に過ぎなかったのだが、霊的な力で王妃を夏の生贄として王に捧げ、民衆を救う。その夏に商(殷)が責めてくるのだが、敵国になるのだが、そこでも王妃のお抱え料理人となって、助けるのだ。敵対関係が複雑なのだが、伊尹は国よりもそこに住む住民を助けるということなのか?脇役の武将とかの話が『三国志』のような話。

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人物・団体紹介

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宮城谷昌光

1945年、愛知県蒲郡市に生まれる。早稲田大学文学部卒。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事、創作をはじめる。その後、帰郷。長い空白を経て、「王家の風日」を完成。1991年、「天空の舟」で新田次郎文学賞。同年、「夏姫春秋」で直木賞。1993年度、「重耳」で芸術選奨文部大臣賞。1999年度、司馬遼太郎賞

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