Books

限界の思考 空虚な時代を生き抜くための社会学

宮台真司(1959-)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784902465068
ISBN 10 : 490246506X
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2005
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • たばかるB

     本書のテーマはアイロニー。文化研究のアイロニーは宮台の「サブカル神話」とルーマンを元手にした、意味論的変遷をめぐる動態的な議論の可能性を見出す。敵は政治性と直結させがちなカルスタになる。続いては言説のアイロニー。大澤の「アイロニカルな没入」を二通りに分解する。アイロニーにオブセッシブになっているか否か。二ちゃんねらーは前者で、意味の相対化をする自分から相対化できていないと。著者二人はこの傾向を現代の若者の軽そうに振舞いつつそこから逃れられない重さのなかにも見る。

  • ゆうきなかもと

    宮台真司の思想的立場と生き様がかなり明確に語られている本。しかし対談本なのに最高に、クソ難しい。『日本の難点』と『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』をこの5年〜10年くらいで3回ずつ読み、You Tubeでダースレイダーさんとの『100分de宮台』や『ビデオニュース.com』などの動画を聴き倒していたから、まぁ理解できたって感じ。じゃないとわからないことが多すぎる。ちなみに対談相手の北田氏の言いたいことなどほとんどわからん。前提となる知識がないときつい本。社会学者を目指す人は読むといんじゃないかな。

  • 白義

    宮台中級から上級者向けの対談本ですね。人間・歴史の終焉とシニシズムの蔓延、しかし意味を求めざるを得ない層を見越したアイロニーの前提と理由が、宮台、北田という両社会学者の思想遍歴を通して浮き彫りにされます。確かに濃くて、日本の現代思想とその流通を考える上で有効な本ですが、やはり宮台さんを熟読していないと面白く思うにも厳しいものがありますね。前期宮台から現在の宮台への移行の訳がだいたい分かります。歴史への感性がかなり納得できるものでした

  • takizawa

    宮台さんの「転向」に対し北田さんが疑問をぶつける構図。終わりなき(意味なき)世界を生きられない人たちに対し,宮台さんは「亜細亜主義」「入れ替え不能性」といった全体性を備給してあげる戦略。他方,北田さんはそういうやり方は危険なので,あくまでも意味なき世界を肯定する態度をつけさせようとする。私自身は宮台さんの考えに近いかなと思う。目の前にあるものが虚構だとわかっていても,ベタになってしまうときというのは,その虚構性をついつい忘れてしまうときだと思うので。

  • じんぶんのび太

    気鋭の社会学者2人のハイレベルな対談本。内容は副題の通り、空虚な時代に社会学はどう対処できるか。空虚な時代とは、近代化と脱魔術化により▪️全体性=«世界»との接触点を喪失し▪️主語が入換可能な過剰流動性のなかで▪️多様なモノが単に横並びになった(現実の多様化ーアウラの喪失の喪失)時代。そんな意味を欠いた動物的生の反復に耐えらず全体性を希求する人たちを、社会学はどう処理していのか。宮台=北田は、空虚な時代によってテロルや引きこもりあるいはベタな保守主義や左派に陥らない道を、社会学の知見をもって探っていく。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items