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迷走する音楽

宮下誠

User Review :3.0
(6)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784589027801
ISBN 10 : 4589027801
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2004
Japan

Product Description

迷走する音楽
宮下 誠著



「長い」作品、「遅い」演奏、ティンパニの一撃、オペラの歴史の4テーマのもと、従来のクラシック音楽批評に対する批評論を展開し、音楽そのものの捉え方や演奏家と聴衆らの関係性を見直す。A5判・340頁<



謝 辞
     プロレゴメナ
誘 惑
筆 制
鼎 談
 編集者のお仕事
 交響曲の「運命」
 「批評」することの蹉跌
 指揮者のお仕事
 「遅い」ことには理由がある
 逸脱するティンパニ
 「ものがたり」の復権?
 「ものがたり」の終焉
序奏 迷走する「ものがたり」
 大きな「ものがたり」の終焉
 断片化する「知の体系」
 アロイス・リーグル
 ハインリヒ・ヴェルブリン
 本書の記述法、体裁についての註
第1章 「ものがたり」の過剰
 ヴィタ・セクスアリス
  ヘルベルト・フォン・カラヤン
 アントン・ブルックナー
  ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
 グスタフ・マーラー
  ロリン・マゼル
  レナード・バーンスタイン
  ヤッシャ・ホーレンシュタイン
  ピエール・ブレース etc.
 何故長くなるのか?
  フランツ・リスト
  ハーヴァーガル・ブライアン
  アラン・ペッテション
  ディーター・シュネーベル
  モートン・フェルドマ
  カイホスル・S・ソラブジ etc.
 リヒァルト・ヴァークナー
 「ものがたつ」の過剰
第2章 「ものがたり」の纂奪
 見クわれる「ものがたり」
  マクシミアンノ・コブラ
 「ものがたり」の簒奪
 何故遅くなるのか?
 オットー・クレンペラー
 ハンス・クナッパーツブッシュ
 ヘルマン・シェルヒェン
 セルジゥ・チェリビダッケ
 遅い演奏の方へ
  レジナルド・グッドール
  カルロ・マリア・ジュリーニ
  ショゼッペ・シノーポリ etc.
 崩 壊
  カール・ぺ一ム
  ハンス・スフロフスキ
  ホルスト・シュタイン etc.
 マニエリスム
  ロリン・マゼル
  クリストフ・エッシェンバパ
  ヴァレリー・アファナシェフ etc.
第3章 「ものがたり」の断裂
 太鼓学事始め
 古楽の衝撃
 最近の太鼓から
  フローリアン・メルツ
  デイヴィッド・ジンマン
  グスタフ・クーン
  ルドルフ・ヴァルシャイ etc.
 ヴィーンの太鼓
  イシュトヴァン・ケルテス
  ジョージ・セル
  ゲオルク・ショルティ
  チャールズ・マッケラス
  サー・サイモン・ラトル etc.
 ドレスデンの太鼓
  カール・エレメンドルフ
  ヨーゼフ・カイルペルト
  ヘルベルト・ブロムシュテット
  ヴォルフガンク・ザヴァリッシュ
  ルドルフ・ケンベ
  オイゲン・ヨッフム
  ハンス・シュミット=イッセルシュテット
  カルロス・クライバー
  ハインリヒ・ホルライザー
  マレク・ヤノフスキ etc.
第4章 「ものがたり」の逡巡
 20世紀オペラ―時代錯誤の怪物?
 ポリス・ブラッハーの『抽象的オペラ』
『新しいハーモニー』
  ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ
  アルハン・ベルク
 煮え切らない「ものがたり」
  エルンスト・クルシェネク
  ヴェルナー・エク
 「オペラ/大きなものがたり」の終焉(終演)
  マウリシオ・カーゲル
  カール・ハインツ・シュトックハウゼン
 「ものがたり」の復権?  4
  ヴォルフガンク・リーム
  シェーンベルク
  アリベルト・ライマン
  アルフレド・シニトケ
 逡巡する「ものがたり」/見失われた「ものがたり」
 逡巡しない「ものがたり」
  リヒャルト・シュトラウス
  カール・オルフ
  エーリヒ・フォン・コルンゴルト
  レオシュ・ヤナーチェク
  ディミトゥリ・ショスタコーヴィチ
 フェルソチオ・フゾー二(1866-1924)
  『花嫁選ぴ』
  『アルレッキーノ』
  『トゥーランドット』
  『ドクトル・ファウスト』
 ハンス・プフィッツナー(1869-1949)
  『哀れなハインリヒ』
  『愛の花園の薔薇』
  『キリストになった小妖精』
  『パレストリーナ」
  『心(心臓)』
 パウル・デッサウ(1894-1979)
  『ルクルスの審判』
  『プンティラ』
  『アインシュタイン』
 パウル・ヒンデミート(1895-1963)
  『殺人者,女たちの希望』
  『ヌジュ=ヌジ』
  『聖女ズザンナ』
  『カルディヤック』
  『今日のニュース』
  『画家マテイス』
  『世界(天体)の調和』
 ゴットフリート・フォン・アイネム(1918-)
  『審判』
  『老婦人の訪問』
後奏 「ものがたり」の終焉
 「あとがき」にかえて?
 クレンペラー晩年のテンポ
 クレンペラー名演補遺
 ゲアハルト・シュトルツェの哄笑
 シュトルツェ名唱集
 クルト・ザンデルリンクの唯我独尊
 ヘルベルト・ケーゲルの挫折
 おわりに,或いは二人のヘルベルトによる『第9』を巡って
極私的文献表

Content Description

目次 : 序奏 迷走する「ものがたり」/ 第1章 「ものがたり」の過剰/ 第2章 「ものがたり」の簒奪/ 第3章 「ものがたり」の断裂/ 第4章 「ものがたり」の逡巡/ 後奏 「ものがたり」の終焉

【著者紹介】
宮下誠 : 1961年東京生まれ。バーゼル大学大学院博士課程単位取得博士論文執筆資格取得退学、早稲田大学大学院博士後期課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員、別府大学美学美術史学科助教授をへて、2000年より国学院大学文学部哲学科助教授。専攻は20世紀西洋美術史、美術史学史、画像解釈学、一般芸術学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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小難しい装丁の本だと思ったが、ぱらぱら捲...

投稿日:2008/05/15 (木)

小難しい装丁の本だと思ったが、ぱらぱら捲ると、マーラー3番の激遅演奏の話とかが面白いと思い購入した。あまり教養がないので、最初の50ページは飛ばしたが、それでも問題ないと思った。いかにも真面目な日本のクラシック音楽好きが叩きそうな本だし、許鈴木系本のヤサグレ感も薄く、気に入っている。

voluntary_critic さん | Tokyo | 不明

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・・一見充実した本に思う方も居られるかも...

投稿日:2006/10/01 (日)

・・一見充実した本に思う方も居られるかもしれない(Gustav・・氏の指摘通り剽窃なのか否かの判断は私には出来ない。もし本当なら大いに問題有りだ)。が、騙されてはいけない、その中味というか論旨はと言えば、ただのフツーの音楽ファンの感想文じゃないの。それが著者の肩書き(大学のセンセだって?)と見掛けの情報量の多さでデコレートされているだけの話。知識が全く理論化されていない。正に駄本の見本。こんな著作を推奨されるとは、さしもの許センセもヤキがまわったのか?

伊東洋輔 さん | 神奈川 | 不明

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この著者は「外国語」の文献を結構読んでら...

投稿日:2006/09/13 (水)

この著者は「外国語」の文献を結構読んでらしっしゃる。それらを手際よく、判りやすく纏める手腕は評価します。しかし、タネ本の著者たちが日本語を読むことが出来ないという安心感の上にこのような書物が成立していることも事実です。後半のオペラの梗概も、海外盤CDの解説書をそのまま翻訳しているだけです(例えば、「老婦人の訪問」の梗概は、アマデオのCDのリブレットの直訳そのままです)。しかも、そのことに一言の断りもありません。こういうことがなぜ平然と出来るのか、不思議でなりません。

Gustav Freiherr von Risach さん | 大阪府枚方市 | 不明

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