室生犀星集 童子 文豪怪談傑作選 ちくま文庫

室生犀星

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480424877
ISBN 10 : 4480424873
フォーマット
出版社
発行年月
2008年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
東雅夫 ,  
追加情報
:
15cm,366p

内容詳細

金魚の少女と「をぢさま」の妖美な交歓を描いた名作「蜜のあはれ」で、新世代の読者を瞠目せしめた室生犀星の文学には、森茉莉をはじめとする熱烈な信奉者も数多い。早世した愛児との死後の交流を哀切に描いた一連の幽霊譚、故郷金沢の天狗や水妖の話、モダン都市浅草の闇に明滅する電気娘の妖異など、不世出の詩人作家・犀星が遺した怪異譚の傑作を集大成。全集未収録・初文庫化作品を満載。

【著者紹介】
室生犀星 : 1889‐1962。作家・詩人。金沢生まれ。就職後、俳句、詩、短歌に手を染め、1913年、北原白秋に認められる。16年、萩原朔太郎と同人誌『感情』を発行、注目される。35年『あにいもうと』で文芸懇話会賞、41年菊池寛賞を受賞。戦後も代表作『杏っ子』が読売文学賞を受けるなど、晩年まで多彩な作品を遺した

東雅夫 : 1958年神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元「幻想文学」編集長、現「幽」編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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 詩人、小説家として有名な作者が、1920年...

投稿日:2009/12/06 (日)

 詩人、小説家として有名な作者が、1920年代の日本幻想小説全盛期に神経症的都会幻想小説を発表していた伝説的作品を収載。

白塗りのサル さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • かおりんご さん

    怪談と言うから怖いのかと思ったら、怖いと言うより薄気味悪いという方が適切だと思いました。簡単に読める作品ではなく、じっくり作風を味わう感じ。子供に関する話は、実際に我が子を失った悲しみから作られたもの。一番ぞっとしたのは、「三階の家」です。最後のオチにびっくりすると同時に、悲しい気持ちにもなります。

  • KAZOO さん

    文豪怪談傑作集の室生犀星の巻です。私は「蜜のあはれ」という作品を読んで非常に幻想的と思っていたのですがほかにもさまざまな作品があるのですね。生まれ故郷の金沢を思い起こさせるものや、さらに子供の幻想的な話など、やはり詩人的な感性を含んだものが多いように感じられました、

  • メタボン さん

    ☆☆☆☆★ 「香爐を盗む」が短編としては出色の出来だと思う。この短編を読むだけでも十分に価値のある本。気の触れた女の沈鬱な描写、恐ろしい結末と言う点で、「三階の家」も共通の雰囲気があり、どちらもゾクっとする怖さが感じられる。「幻影の都市」は、淫猥な路地裏の雰囲気と異界としての塔、そして電気娘と呼ばれる不思議な雑種児の存在が幻惑的である。「童話」「童子」「後の日の童子」「みずうみ」には類稀な美しい文章により愛児を亡くした犀星の哀しみが貫かれている。もらい乳の習慣にも興味を持った。「しゃりこうべ」は難解。

  • まさ さん

    「天狗」を読みたくて開いた1冊。作中に登場する「黒壁」は天狗などの言い伝えが多い土地。犀星は天狗と鎌鼬を重ねたようだ。なぜに天狗と鎌鼬??しかし伝説の場所だから、それもありかなと思えてしまう。黒壁の奥の院へと続く道は作中のとおり、天狗が出てきそうな場所です。

  • かわうそ さん

    けっこう動きはあるのになんだか静かだなあと思ってよく見てみるとわずかに現実から浮遊していたみたいな感じの作品集。「童話」〜「みずうみ」に至る一連が素晴らしい。

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