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中国人の死体観察学 『洗冤集録』の世界

宋慈

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784639016304
ISBN 10 : 4639016301
Format
Books
Release Date
August/1999
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
徳田隆 ,  

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • BIN

    世界最初の法医学書と呼ばれる南宋の宋慈の「洗冤集録」の翻訳。解剖とかはこの時代は当然してないので、外見からの見分け方や症状、その事例が挙げられてます。驚いたのは検視官やその助手がちゃんと居てやっていたこと自体驚きです。迷信が含まれているとはいえ、今までの経験が形になって現れたのは大いに意義があったんでしょうね。なかなか細かく書かれており、「蛆虫は食べることができない」とかやはり誰か試しに食べたのだろうか。複数人の暴行の場合は致命傷与えたほうだけ命を奪われるみたいです。

  • ともも

    後宮の検屍女官の元ネタと聞いて。中国では13世紀前半にすでにこのような法医学本があったとは驚き。迷信もたくさんあって、理由書いてないし、たぶん今の法医学から見たら鼻で笑っちゃうとこもあるだろうけど、東洋医学的に帰納的に経験則から導き出したのかと思うと、ちょっと目頭が熱くなる(  ̄▽ ̄)スゲェェェ!それにしても当時の検屍助手はそんなに嘘つきが多かったの?w

  • 眉毛ごもら

    後宮の検屍女官の参考文献。小説に書いてあった検死の方法が書いてあるのですごく面白かった。こんな凄い本が鎌倉時代に書かれているとは流石である。検死として腑分けは基本的に無し、外見からの状態の検分のみとはいえ薬品を使って傷を浮かび上がらせたり偽造の痣を消したり、口や肛門に銀の簪を突っ込んで変色で毒殺か否かを判断したり色々な方法で冤罪撲滅を頑張っていたのだなと。清代迄使われて事件簿ができてるのも凄い。骨格についてと解毒方法と救命方法については時代のせいかアカンやろそれなやつもあったりするがそれもまた時代である。

  • in medio tutissimus ibis.

    本書を読んで一番意外だったのは、検死の現場にはざっくり検視官やその部下(官吏)と検死助手がいて、後者が概ね実務を執るようなのだけれど、その正体は医者でも何でもない葬儀社の人間だという。葬儀社って。現代とは少し生死観や職掌感が異なるのはなんとなく分かるが、どのレベルからどれほど異なっているのかが測れなくて困る。読者として想定される官吏にとっては疎遠で(任地にいなければそこそこ遠くから派遣してもらうらしい)油断のならない存在らしいが、この本の知識を著者に与えたのも彼らだろう。宋代の葬儀社への興味は尽きない。

  • kaboking

    宋慈『洗冤集録』の翻訳。世界最古の法医学書になるそうだ。他殺や自殺の見分け方など事例をあげて解説している。報告書の書き方もある。著者が初動捜査の大切さを説いたり、現場の保存や検死の重要性を説くのも、第一に冤罪を作らないという考えが根底ある。凄いなあと。しかし、また他のジャンルでも中国ではよくあるように、この人からの進歩がイマイチになる。この本にちょっと追加するくらいで、長い間踏襲してしまう。折角早くからいい仕事を成し遂げた人がいても、気づけば西洋に追い抜かれてしまうんだなあ。それが残念。

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