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ISBN 10 : 4815809216
Content Description
支払い・貸借・契約・裁判・差押えなど、市場が果たした多様な役割を明らかにするとともに、債権取立てを軸に中世日本の展開を描きだすライフワーク。神人・悪僧に発し金融を担う「公界」と公権力とは、慣習法と制定法、文書とその破棄、暴力と秩序等をめぐり、いかに切り結ぶのか。
目次 : 第1部 市場の機能―公界再考(市場は裁判の場である/ 市場は裏切りの場である/ 市場は支払いの場である/ 市場は文書作成の場である/ 市場は身曳きの場である/ 戦国家法の中の「公界」)/ 第2部 債権取立てに見る市場と国家(一)―寄沙汰考(寄沙汰前史―僧と金融/ 平氏政権下での寄沙汰の登場/ 承久の乱前後の寄沙汰の拡大/ 公武の寄沙汰対策/ 証文を破る利倍法/ 弘安の徳政)/ 第3部 債権取立てに見る市場と国家(二)―国質・所質・郷質考(日本史上の大断層―寄沙汰から付沙汰・請取沙汰へ/ 付沙汰・請取沙汰/ 国質・郷質・所質/ 楽市令)/ 結語
【著者紹介】
安野眞幸 : 1940年生。1973年東京大学文学部大学院博士課程単位取得満期退学。現在、弘前大学名誉教授。著書『バテレン追放令―16世紀の日欧対決』(日本エディタースクール出版部、1989年、サントリー学芸賞)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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