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86 -エイティシックス-電撃文庫

安里アサト

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784048926669
ISBN 10 : 4048926667
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
しらび, I-IV ,  
追加情報
:
344p;15

内容詳細

第23回電撃小説大賞《大賞》受賞作、堂々発進!
最終選考委員と、編集部一同をうならせたエンターテイメントノベルの真・決定版!

サンマグノリア共和国。そこは日々、隣国である「帝国」の無人兵器《レギオン》による侵略を受けていた。しかしその攻撃に対して、共和国側も同型兵器の開発に成功し、辛うじて犠牲を出すことなく、その脅威を退けていたのだった。

そう――表向きは。

本当は誰も死んでいないわけではなかった。共和国全85区画の外。《存在しない“第86区”》。そこでは「エイティシックス」の烙印を押された少年少女たちが日夜《有人の無人機として》戦い続けていた――。

死地へ向かう若者たちを率いる少年・シンと、遥か後方から、特殊通信で彼らの指揮を執る“指揮管制官(ハンドラー)”となった少女・レーナ。

二人の激しくも悲しい戦いと、別れの物語が始まる――!

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戦闘機械を操り侵略戦争を仕掛ける帝国と、...

投稿日:2021/04/21 (水)

戦闘機械を操り侵略戦争を仕掛ける帝国と、独自の兵器でそれを迎え撃つ共和国。しかしその兵器にはある秘密があった...。熾烈な戦いと過酷な状況下での人間ドラマを扱ったSF/架空戦記ものでは『銀河英雄伝説』『エリア88』『進撃の巨人』等の名作があるが、この86-エイティシックスもそれらに通じるものがある。守るべき祖国から兵器として生きること(およびその先にある死)を強要されるというストーリーであるが、決して暗く悲惨なだけの雰囲気には陥らない展開となっている。特に安全地帯で自由と平和を享受しているはずの共和国市民が、盲目的に生きる屍のような雰囲気を放っているのに対し、死地に赴くエイティシックスたちが生命力と躍動感に溢れた存在として描かれている点は、ある種のカタルシスを感じることができる。ただ、戦闘場面の描写については各種の兵器が独自の形態を持っていることもあり、わかりづらくイマジネーションの補完が追いつかなくなる事もあった。続巻も次々に刊行されているが、仮にこの1巻だけでも独立した読み切り作品として完結できる内容となっているので、面白いSF戦記が読みたいけどシリーズものは苦手という方にもぜひ、おすすめします。

Mr.EM さん | 千葉県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • オセロ さん

    サンマグノリア共和国の白系種に迫害され人権を失った-86-と呼ばれる少年少女達と、白系種ながらも-86-の人権を主張するレーナが共和国に攻め込もうとする無人兵器の〈レギオン〉相手に共に戦う物語。国に迫害されながらも自分達の誇りの為に〈レギオン〉と戦う姿には胸を打たれます。そんな-86-と共に戦ううちに彼らとようやくと打ち解けたところでレーナに突き付けられる現実はあまりにも残酷で。次巻からは巻末で描かれたシーンが描かれるようなので楽しみです。

  • bookkeeper さん

    ★★★☆☆ 機体の性能でも物量でも圧倒的に不利な戦場で、絶望的な防衛戦を続ける部隊と、後方から支援・指揮を行う女性士官との交流のお話し。 差別する側とされる側…乗り越え難い壁を前に、傷付きながら寄り添いたいと願うヒロインの姿に感動させられました。次第に明らかになる残酷な真相に、何度も打ちのめされる。 ボーイミーツガールなんだけど、ミーツしない。戦闘シーン、アニメで見たいが、無骨なメカを大量にぐりぐり動かすの、難しそうだなぁ(笑)。 「理想というのはね、手が届かないほど高いから理想というのだよ」

  • 芳樹 さん

    これは傑作。人種差別されて人権を持たないー86ーと呼ばれる少年少女兵と、差別を憎み高い理想を掲げる「差別する側」の上官少女兵との交流が描かれる作品。86の少年少女たちが自由を求め誇りにかけて前進するのを、理想と現実の間で打ちのめされながら懸命に追いかける上官レーナの姿が、痛々しくも眩しく映りました。戦場でのボーイミーツガール。自律兵器。ディストピア。様々な要素が詰まっていて、戦争という救いのない重いテーマを抱えながらエンターテインメント性が抜群なとても面白い作品でした。シリーズを追いかけるのが楽しみです。

  • かんけー さん

    電撃小説「大賞」受賞作♪すみません(^.^)設定やら世界観が素晴らし過ぎて自分の拙い語彙では表現出来ないので、其処には触れませんが登場人物達の慟哭がストレートに伝わって来る?この文面の凄さに読み始めて直ぐタジタジと?人種差別をプロットにして人同士の対立と憎悪を極端なレベル迄描き、読者に突き付けて来る。シンとレーナのシンクロだけのやり取りも最初は不安で一杯で(^_^;)メカニカルな描写も素晴らしく何時か映像で観たいと?切望しますねこれは♪書きたい事は色々有るんですが?しらびさんのイラストも最高級ですし、→

  • こも 零細企業営業 さん

    帝国軍無人機 レギオンが攻めてくる。それを対人 ・対戦車地雷原 、自律式地対地迎撃砲で固めた防衛ラインの前の最前線で無人機ジャガ ーノ ートが迎撃する。そのジャガーノートには人間もどきの86が、有色人種が乗って戦っている。 対人地雷が後方に控えた最前線に、前面の帝国無人機と戦わされている有色人種86。フィクションだから読めるけど、胸糞悪い設定だよな・・・差別が定着して、差別と思えない連中。悪意のない差別(ヘイト)が突き刺さる。アレ(86)は人間じゃないって何だよ・・・

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