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ISBN 10 : 4569849830
Content Description
昭和20年(1945)3月、重要拠点ゆえにB29に爆撃され、壊滅的被害を受けた大刀洗飛行場(福岡県)。大正8年(1919)に完成したこの飛行場は、その後、陸軍飛行学校や技能者養成所が置かれ、東洋一と謳われた。国民学校を卒業したばかりの15歳の少年たちは、この地で速成され、ある者は整備兵として、そしてある者は特攻兵として戦場へと送り出されていったのである。当時を知る者が数少なくなる中、大刀洗飛行場で若き日を送った4人に、直木賞作家・安部龍太郎が取材。古代から近代まで、数多くの歴史小説を上梓してきた著者が、満を持して初めて「太平洋戦争」に取り組んだ。
目次 : 序章 大刀洗飛行場を訪ねて(博多湾から引き上げられた九七式戦闘機/ ある特攻隊員の手記が語りかけるもの ほか)/ 第1章 松隈嵩氏への取材―技術者たちの苦闘(B29に対抗すべく開発された震電/ 空襲を受ける大刀洗飛行場 ほか)/ 第2章 信国常実氏への取材―生き地獄を味わった整備士(日本一の整備士になるために/ エンジン音を耳と体で覚える ほか)/ 第3章 河野孝弘氏への取材―陸軍の迷走と「さくら弾機事件」(B29の編隊による空襲/ さくら弾機、相次ぐ着陸の失敗 ほか)/ 第4章 末吉初男氏への取材―特攻兵の届かなかった手紙(生徒隊から飛行学校本校へ/ 特攻隊で戦死すると四階級特進も ほか)
【著者紹介】
安部龍太郎 : 1955年、福岡県八女市(旧・黒木町)生まれ。久留米工業高等専門学校機械工学科卒業。東京都大田区役所勤務、図書館司書として働きながら小説を執筆。90年、『血の日本史』で作家デビュー。2005年に『天馬、翔ける』で第11回中山義秀文学賞、13年に『等伯』で第148回直木賞、15年に福岡県文化賞、20年に京都府文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Isamash
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