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イギリス演劇における修道女像 宗教改革からシェイクスピアまで

安達まみ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000612357
ISBN 10 : 4000612352
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2017
Japan

Content Description

一六世紀イギリスの宗教改革とプロテスタント信仰の国教化により、修道院は姿を消した。しかし、消えたはずの修道女のイメージは、その後も依然として歴史記述や文学作品に現れ出る。そのイメージ(表象型)とはどういったものだったのか?カトリックだったイングランドの過去を象徴し、ジェンダーゆえの賞讃と負荷という両極性をおびた修道女像を軸に、さまざまな表象型の構築過程と、記憶の貯蔵庫の役割について分析する。膨大な原典にあたり、シェイクスピアをはじめとする初期近代イングランドの文学を新しい切り口で読み解いた労作。

目次 : 第1部 記憶の貯蔵庫の構築―メモリー・テクストとしての歴史書にみる修道女の表象型(ジョン・フォックス『迫害の実録』―戦闘的プロテスタントの主張/ ラファエル・ホリンシェッド『年代記』―中立的な歴史記述/ ジョン・ストウ『イングランド年代記』『ロンドン概観』『イングランド編年史』―個人の記憶/ ウィリアム・ダグデイル『ウォリックシャーの古物』―熱心な懐古論者の古物研究)/ 第2部 記憶の貯蔵庫の応用―初期近代イングランドの演劇にみる修道女の表象型(初期近代イングランドの演劇に言及として現われる修道女の表象型/ 初期近代イングランドの演劇における登場人物としての修道女の表象型/ シェイクスピアにみる修道女の表象型)

【著者紹介】
安達まみ : 1956年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。バーミンガム大学大学院シェイクスピア・インスティテュート博士課程修了。博士(文学、バーミンガム大学)。聖心女子大学英語英文学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    ハムレットは、オフィーリアと最後に2人であうシーンで「修道院」に行けと言うが、文字通りの意味なのか、隠語で意味する「娼館」なのか説がわかれると解説にあったのが気になっていたところ、この本が目にとまった。作者は、文字通りに解釈しているようだ。キリスト教が英に布教された頃には修道院は王が作るもので、修道女は王女や貴族の娘を意味することが多かったらしい。カトリックの腐敗が描かれだす、修道女も誘惑されやすく書かれることが増える。シェイクスピアは元ネタから劇にする時に修道院に捻りを加えて描くことが多かったらしい。

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