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封印作品の謎 2

安藤健二

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784778310066
ISBN 10 : 4778310063
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2006
Japan

Product Description

あの国民的名作も消されていた――発掘/復刻ブームも最終段階に入った現在、それでもまだ目にすることができない一部の作品たち。その知名度とは裏腹に「なかったことにされている」これらの物語は、一体なぜ封印されたのか ? お待たせしました、シリーズ第2弾!禁じられた物語は、まだ存在するのです。

【目次】
第1章 引き裂かれたリボン(『キャンディ・キャンディ』)
第2章 悲しい熱帯(『ジャングル黒べえ』)
第3章 怨霊となったオバケ(『オバケのQ太郎』)
第4章 ウルトラとガンダムの間に(『サンダーマスク』)

第1章 『キャンディ・キャンディ』編
『冬ソナ』の影で/プリクラから始まった混乱/裁判へ/『キャンディ』誕生の背景と講談社/判決の行方/増殖するグッズ/単行本とアニメも巻き添えに/裏目に出るキャラクタービジネス/漫画原作システムのはらむ矛盾/そして2人の母親が残った

第2章 『ジャングル黒べえ』編
「ちびくろサンボ」復活の一方で/抗議は本当にあったのか?/「忘却」する関係者たち/黒人が消えた日/抗議する側とされる側、それぞれの立場/ 「黒人差別をなくす会」とは/現在の「なくす会」の対応/ステレオタイプな楽園/タブーとなったキャラクター

第3章 『オバケのQ太郎』編
消された思い出/理由の見えない全面封印/スタジオ・ゼロの時代/抹消される合作/87年、コンビ解消前後/出てこれないオバケ/さよならもいわないなんて

第4章 『サンダーマスク』編
発狂したヒーロー/迷作か名作か/1人歩きする噂の数々/フィルムはどこだ?/未来を知らなかった約束/創通エージェンシーの封印された過去/ウルトラマンを超えて/ガンダムに倒された男

Content Description

「失われた物語」は、まだ存在する。あらゆる“名作”が発掘・復刻され尽くされつつあるなか、それでもいまだ目にすることができない一部の作品たち。長大なシリーズとして多くの人々の記憶に残りながら、その一部だけでなく、シリーズ全体がなかったことにされている物語。ほんの数年前まで再放送されながら、今ではフィルムが存在するかどうかすら確認できない物語。そして、国民的知名度を誇りながら、誰も知らないあいだに消されていた物語。彼らは、なぜ「封印」されたのか…?戦後の特撮、マンガ、アニメを中心に関係者の証言を徹底的に集め、その“謎”に迫る。大反響を呼んだ新世代ルポルタージュ、待望の第2弾。

目次 : 第1章 引き裂かれたリボン(『キャンディキャンディ』)(『冬ソナ』の影で/ プリクラから始まった混乱 ほか)/ 第2章 悲しい熱帯(『ジャングル黒べえ』)(「ちびくろサンボ」復活の一方で/ 抗議は本当にあったのか? ほか)/ 第3章 怨霊となったオバケ(『オバケのQ太郎』)(消された思い出/ 理由の見えない全面封印 ほか)/ 第4章 ウルトラとガンダムの間に(『サンダーマスク』)(発狂したヒーロー/ 迷作か名作か ほか)

【著者紹介】
安藤健二 : 1976年埼玉県生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学第一文学部を卒業後、産経新聞社に入社。さいたま総局、デジタルメディア局などで記者業務に就く。04年2月に退社し、単行本の執筆活動を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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作家間の感情のもつれ、得体の知れない市民...

投稿日:2007/08/05 (日)

作家間の感情のもつれ、得体の知れない市民団体、制作会社の不十分な管理…奇妙な事情で話はややこしくなり、うやむやになり、いつしか作品も霞んでしまう。仏像作って魂も入れたはずだろうに。様々な方向からの思惑が絡み合って、がんじがらめの不遇な作品達に、色々な事を考えさせられるルポだった。

らいかろりんS さん | 札幌 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 山田太郎

    マスコミの自主規制はどうにかならないもんかと思うが、いまはそうでもないのかな。封印されると逆に見たくなるので、宣伝としてはいいのかもしんない。

  • Machida Hiroshi

    本書は、何らかの理由で封印されて、表に出なくなった特撮作品、マンガ、アニメの関係者にあたって取材を重ね、封印に至る経緯や様々な事情を浮き彫りにした良質のルポルタージュの第2弾です。第1弾に続き面白かったです。今回は著作権や、利権をめぐる人の確執にまつわる闇が暴かれました。著者は、利権や確執の泥沼に沈み、製作者や著作権者などの、言ってみれば親たちから見放され、光を浴びることが無くなった作品の、この世に存在した証を立ててやりたいというような気持ちに突き動かされて困難な取材を続けたようです。おススメです。

  • 魔魔男爵

    『キャンディ♡キャンディ』『ジャングル黒べえ』『オバケのQ太郎』『サンダーマスク』が第○話欠番ではなく、シリーズ全て纏めて封印された謎に迫るドキュメント。封印されて惜しいのは『キャンディ♡キャンディ』ぐらいで、後の三つはどうでもいいやw。藤子不二雄で一番好きなのは『パーマン』だし、ジェンダーマスクというギャグネタを持つ私だが、今更『サンダーマスク』のTVシリーズ全部見たいとは思わない。手塚治虫の『サンダーマスク』は読めるのでOKw。TV版『サンダーマスク』封印の理由はガンダムだなんて知りたくなかったww。

  • ビーフハート

    前作同様、面白おかしい描き方やスキャンダラスな視点を極力排除した姿勢が素晴らしいと思う。「なぜ」について探っていくと、いくつもの意外な事実にいきあたる。明らかな需要があるのに「なぜ」生産中止なのかを探ることに確かに不愉快さを感じる人もいるだろうが、「なぜ」と思う人も確かにいるのだ。藤子作品に関しては全集で読むことができるいま、この本が書かれた時点での再販できない障害とは、全集出版を準備していたせいなのかな、と思える。

  • きら

    誰もが名前を知っていた程の人気作品でありながら、いつしかその存在を封印されてしまった四つの作品。その真相に迫ったルポタージュ。 前作は特撮に偏っていたけど、今作では漫画・アニメが中心。内容的には今回も面白かったけど、それでもやっぱり、仕事を辞めてまで執筆していたという前作と比較してしまうと、詰めの部分でハングリーさというか執念がやや薄れていたように感じた。作品自体には何の問題にもなかったのに、原作者と漫画家との版権争いで封印の憂き目にあってしまった『キャンディ キャンディ』が興味深い。金の力は怖い。

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