和僑 農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日本人

安田峰俊

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041103050
ISBN 10 : 4041103053
フォーマット
出版社
発行年月
2012年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
332p;20

内容詳細

「和僑」とは、今世紀になってから日本人の間で作られた造語である。中国で喰い、中国を喰らう日本人を追った前代未聞のルポ。

目次 : 第1章 2ちゃんねらーは日本ではなく中国の農村を選んだ―雲南/ 第2章 「売春仲介は逮捕のリスクがある」と富豪は切り捨てた―マカオ/ 第3章 「私は『ニッポン定食』だった」と風俗嬢は笑った―新宿歌舞伎町/ 第4章 駐在員たちは「かつての日本」をつくっていた―上海/ 第5章 「組を作ってくれとお願いされたんや」とやくざは語った―上海/ 第6章 「さらば日中友好」と、友好に身を捧げた老女は訴えた―北京/ 第7章 「日本よりも中国の方が自由で暮らしやすいんですよ」

【著者紹介】
安田峰俊 : ノンフィクション作家、多摩大学経営情報学部「現代中国入門」非常勤講師。1982年滋賀県生まれ。立命館大学文学部(東洋史学専攻)卒業後、広島大学大学院文学研究科修士課程修了。在学中、中国広東省の深〓(せん)大学に交換留学。一般企業勤務を経た後、いくつかの職業を経て著述業に。アジア、特に中華圏の社会・政治・経済事情に通じた気鋭の若手作家。「迷路人」のハンドルネームにて、中国のネット掲示板を日本語に翻訳・編集する人気ブログ『大陸浪人のススメ』を運営している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ふぇるけん さん

    企業の駐在員ではなく、現地社会にどっぷりとつかっている中国在住日本人へのインタビュー。どの人も混沌として思うようにいかない状況そのものを楽しんでいるように思えた。こういった混沌とした中で生活することを羨ましいかというと否であるが、最近の日本社会はナイーブすぎる印象を私は持っているので、著者が中国で日本村にこもる人たちに一定の理解を示しつつも何か違和感を持っている感覚に共感できた。

  • ピオリーヌ さん

    2012年の刊。在外華人を意味する華僑をもじった言葉「和僑」、中国大陸に縁があり生活している日本人の姿を追ったレポ集。上海駐在員、風俗嬢、ヤクザ、マカオの富豪、日中友好協会に関係のあったフリーライター等、面白いエピソードが並ぶ。とりわけ、現実離れした架空の概念にすぎない「日中友好」をめぐる小林さんと長島さんのエピソードが面白かった。北京に住み「日中友好」のギャップに苦しみながら発信を続ける小林さんと、かつて共産主義者であり、日中友好活動家であり今や転回してナショナリストとなった長島さん。どちらも興味深い。

  • かんちゃん さん

    図書館で装丁とタイトルが気に入り手にした本書。どの章も著者が直接関係者に取材して書かれたルポルタージュで、取材対象の範囲が広くて面白い。一般的なマスメディアが決して伝えることのない、ディープでちょっと危ない中国に関わる日本人をとても丁寧に取材し、読みやすい形で書かれています。

  • ひとまろ さん

    和橋な人達を取材してまとめた1冊。 非常に興味深い内容でした。 海外で風俗嬢をする話や中国の農村に住む若者や 中国で組を持つやくざなど・・・。 どれもこれも生々しく住んでいるから話せるリアルな内容。 こういうアジアで泥臭く生きてる人達をルポした作品は面白い。

  • Yuzupon さん

    「和僑」中国で暮らす日本系住民を追ったルポ。中国のド辺境に婿入りした日本人とか、中国の日本系ヤクザのトップとか、世界を飛び回り営業する風俗嬢、日中友好の歴史に生きた正反対の老女たちなど、波乱万丈な人揃い。しかし大企業の駐在ビジネスマン社会の話が地味だが一番面白かった。中国の地で桃源郷のように閉ざされた総中流社会、極めて保守的で日本以上に日本な社会。こういう閉ざされた駐在コミュニティに引きこもるタイプはグローバルな方達に批判されがちだが、日本系キャリアを築く上ではかなり上質な環境で賢い選択だ。

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