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「古事記」「日本書紀」の最大未解決問題を解く 奈良時代語を復元する

安本美典

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784585225607
ISBN 10 : 4585225609
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『古事記』『日本書紀』をめぐる最初の、そして最大の謎は、その文章を、当時の人々が、どのように発音して読んでいたのかが、正確にはわからないことである。当時と現代とでは、発音の基本的体系が異なっていた。奈良時代には、現代と違い、八つの母音があったといわれる。それは、どのような音であったのか。この本は、発音記号を用い、古代の発言の全容を、はじめて、正確、かつ統一的に復元した。当時の、五十音図にあたる「字母表」を示した。我が国の計量言語学を代表する著者が、統計学や確率論、計量言語学、データサイエンスの方法を駆使し、暗号を解読するように解読を進める。これは、スリリングな、知的冒険の書である。『古事記』と『日本書紀』との表記法の違い、それぞれの特徴も示した。

目次 : 第1編 問題の所在―あなたも、奈良時代語が発音できる!/ 第2編 上代音探究は、なんの役に立つか?―語源の探求などに役立つ/ 第3編 探究の基礎―森博達氏の「二重母音説」と安本の「拗音説」との対比/ 第4編 『日本書紀』の万葉仮名―解読の重要な鍵、藤堂明保編『学研漢和大字典』/ 第5編 『古事記』の万葉仮名―表記にみられる規則性と法則性/ 資料編 『日本書紀』の全調査データ

【著者紹介】
安本美典 : 1934年、中国東北(旧満州)生まれ。京都大学文学部卒業。文学博士。産業能率大学教授を経て、古代史研究に専念。『季刊邪馬台国』編集顧問。情報考古学会会員。専攻は、日本古代史、数理歴史学、数理文献学、数理言語学、文章心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おはぎ

    著者は「邪馬台国=甘木・朝倉説」及び「大和への東遷説」を主張し続けている。「古事記」と「日本書紀」の当時の発音、その他の地名も当時の母音から音を推定して邪馬台国論争の自分の案の裏付けとする。案自体は合理性があり、音は裏付けとなる。違った観点からの指摘で古代史好きには必読。

  • inaryoXD11

    古事記・日本書紀のとくに歌謡に使われている万葉仮名の発音記号をもとに、当時どのように発音されていたのかを紐解く。最大未解決問題とのこと。そうか、それが最大の問題だったのか…音韻にはあまり興味がなかったのだが、表で統計的に示されており、わかり易かった。 著者自身による研究歴の紹介は、ひそかな安本美典ファンとしてはありがたいです。

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