思い川/枯木のある風景/蔵の中 講談社文芸文庫

宇野浩二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061963849
ISBN 10 : 4061963848
フォーマット
出版社
発行年月
1996年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
16cm,337p

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 江戸川乱歩が「新青年」に「二銭銅貨」を...

投稿日:2009/12/01 (火)

 江戸川乱歩が「新青年」に「二銭銅貨」を発表した時、その文体があまりにも宇野浩二に似通っている為、当初はペンネームを用いて宇野浩二が探偵小説を書いているのではないかと思った人もいたそうな。  小説のジャンルでいえば私小説の範疇に入るようであるが、ジメッとした暗さはなく、ユーモアな雰囲気があるわけではないが、何か淡々としたものがあった。  大正時代の厭世家の雰囲気を楽しみたければ、最初期の江戸川乱歩とこの作者の作品がお勧めだと思う。

白塗りのサル さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • michel さん

    「蔵の中」ー着物や女やらに耽溺する愚作家である主人公の愚痴話。とりとめなくだらだらと時間的な関係も内容も曖昧な饒舌体で繰りなす。書き出しと文末が一致しないあたりなどの混乱が、つまりは語るうちに次々と新たに語りたい欲求の連なってくるという軽妙さを感じさせる。その後、精神を病むこととなり、ガラッと暗鬱な作風へ。饒舌多弁…この頃は軽巧さで自らの不穏な陰を覆い隠していたのか。 そして発狂後の作品「枯木のある風景」ー藝術人としての宇野の陰鬱や苦悶が、主人公島木と古泉の対比によって投影される。客観的な描き出し。

  • 松風 さん

    「蔵の中」がめちゃくちゃ面白い!モデル等は広津和郎『同時代の作家たち』に詳しいが、突き抜けた脱力系ダメ人間像にむしろ清々しさを感じる。これを読んじゃうと、太宰その他の所謂無頼派のてらわれた〈無頼〉が「ぬるく」感じられてしまう。思い川や枯木…も良いが、まず「蔵の中」を読んで欲しい。そして、その際は広津の『同時代…』をセットで読むと「思い川」もより楽しめます。(こういうセット販売が新早稲田派を軽視させるのかなぁ…)

  • 三柴ゆよし さん

    「蔵の中」を再読。「そして私は質屋へ行こうと思い立ちました。私が質屋に行こうというのは、質物を出しに行こうというのではありません。私には少しもそんな余裕の金はないのです。といって、質物を入れに行くのでもありません。私は今質に入れる一枚の著物も一つの品物も持たないのです。そればかりか、現に今私が身につけている著物まで質物になっているのです。それはどういう訳かというと、……」。このあまりにふざけた書き出しの小説は、質入れした着物の虫干しをめぐる語り手「私」の奇矯なふるまいを綴っていくかに、ひとまずはみえる。

  • 馨 さん

    初読み作家。長編の『思い川』、大正〜昭和にかけて長い期間を震災や天皇陛下の崩御など歴史の出来事もからめて進んでいったのが良かったです。

  • 月 さん

    ★★★☆☆(上林暁の「枯木のある風景の出来るまで」を読んで宇野浩二に手を伸ばす。「思い川」「枯木のある風景」「蔵の中」はいずれもある意味宇野浩二を代表する作品。それぞれ持ち味が違って面白いが、個人的にはやはり「枯木のある風景」が興味深い。宇野が精神を病んでからの復帰作でもあるし、当時改造の担当記者だった上林が関わったのも面白い。原画である小出楢重の絵は、以前「美の巨人」か何かでも紹介されていて、その何とも言えない迫力(不気味さ)に原画を実際(ウッドワン美術館)に見てみたいと思った記憶が今もある。)

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