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ひょうたん 新装版 光文社文庫

Mari Ueza

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334101626
ISBN 10 : 4334101623
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2023
Japan

Content Description

本所五間堀の古道具屋、鳳来堂。繁盛しているわけでないが、主人・音松の女房・お鈴の旨い手料理が町の仲間を夜な夜な招び寄せる。それだけではない。不思議な縁に導かれるように集まって来る、根付けや刀、招き猫や徳利などの“訳あり”の品物には、そこに溶け込む人の姿が垣間見えて―。江戸人情物語の時代連作集、新装版第二弾!朝倉かすみ氏のエッセイを初収録。

【著者紹介】
宇江佐真理 : 1949年函館生まれ。函館大谷女子短期大学(現・函館大谷短期大学)卒業。’95年「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞。2000年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、’01年『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。’15年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アオイトリ

    五間堀にある古道具屋。舞台の幕で拵えた半纏を年中着て歩く音松と、店先で煮たり焼いたり、忙しいお鈴夫婦。若いときには親を泣かせたこともあったが、儲けは小さくとも真っ当な商いに精を出す。彼らを愛する幼馴染やご近所さんがまた愉快です。大金よりも息子の将来を真っ先に思い遣った心根がいい「織部の茶碗」。職人は技術だけでなく、感性が肝心と唸らせる「ひょうたん」。落ちぶれた武士の真心と音松の人の良さに泣ける「そぼろ助広」など6篇。質屋で奉公する息子が、なんとしっかりしていることか…続編が読めないのが本当に残念。

  • Y.yamabuki

    音松とお鈴夫婦が営む古道具屋「鳳来堂」を舞台に繰り広げられる悲喜交々。季節の移ろいと、お鈴の店の前での七厘での料理で始まる。奉公に出ている一人息子の長五郎、音松の幼馴染みの三人も個性豊か。ほっこりする市井物の短編集が手元に無いと落ち着かない。これもそう言った一冊。切ない話もあるけれど、どれも素直な温かいお話でした。

  • なにょう

    【購読】亭主元気で留守がいい。ほっつき回る亭主の音松と留守を守る女房のお鈴。がらくた屋ならぬ庶民のための道具屋を商う。いまで言うハードオフみたいな感じなのかな。★養子に入る前提で伯父の家で奉公する長五郎。そこに横槍が入った。もっと条件のよい縁談が持ち上がり邪魔者となった長五郎は……。昔はこんなことはよくあったんだろうな。★お侍さんに、貧しい姉弟あれば、年増の芸者も出てくる。皆それぞれに懸命に生きている。面白かった。

  • かお

    お鈴さんの作るお惣菜の美味しそうなこと。宇江佐真理さんの時代小説、永遠に読んでいたかった。出てくる人みんな良くてシリーズにもなれたかと思う。

  • Tomoko Fujinami

    古道具屋の音松・お鈴夫婦の関係性が良い。いい夫婦だな。

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