Books

悪の力 集英社新書

Kang Sang-jung

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087208030
ISBN 10 : 4087208036
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2015
Japan

Content Description

現代人を苦しめる「悪」はどこから生まれるのか。そして、心の奥底から湧き上がる「憎しみの感情」とどう向き合えばいいのか。100万部のベストセラー『悩む力』の著者が、最大級の難問に挑む。




【著者紹介】
姜尚中 : 1950年生まれ。東京大学名誉教授。専攻は政治学・政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • みゃーこ

    悪には身体性が欠如しているという。生きている実感が根本的になく空虚が漂う。「エゴイズムとは果てしない虚無、悪はそこに侵入して宿る。」ある種核心を突く洞察だと思う。絶望と虚無にとらわれた時人は死への破壊衝動に駆られるのであろうか。悪の主人公は常に自我の地獄にいる。身体を物質と見る。あらゆる制約から自由になろうとする願望が結果的に悪をなす。欠損してることいわば悪とは病である。悪に魅了される部分を我々誰もが持っているのだが悪の本質は想像力のなさであり陳腐である。人間の本能である「死の衝動」が戦争を引き起こす。

  • けんとまん1007

    改めて考えてみたことのないのが「悪」ということについて。自分自身の中にも、いろんな面があって、そういう部分もあると認識している。それでも、どこかで歯止めがかかって、そして、暮らしを営んでいる。メデイアを通じて、また、日々の暮らしの中でも、こんなのは許せないと思うことも多い。多くなってきているのかとすら思う。それは、どこからきているのだろう?そんなことを考えた。それでも、明日はやってくる。希望を、夢を持ち続ける。

  • みやけん

    ★★☆☆☆作者の姜尚中とタイトルに惹かれました。漱石の研究をしていたところが出てきます。息子を失ったことや大学の学長を辞めたことは全く知らなかった。説明のつかないものを説明しようという心理的な動機付けとして「悪」ほど重宝なものはない。帯はちょっと煽りすぎかな?

  • イノウエフスキー

    P.177 悪とは、結局、何なのでしょうか。悪とは、一言で言うと病なのです。もう少し言うと、悪は、「空っぽ」の心に宿る病気です。P.180 悪が魅力的なのは、それを宿した人間が、ひたすら自分だけを信じる、確固とした自信にあふれているように見えるからです。ですが、「自分だけしか信じられない」は、やがて「何も信じられない」へと変わっていかざるをえません。なぜなら、人との繋がりを欠いた全能感は、破綻する運命にあるからです。聖書も、文学作品の多くも、そうした悪にとり憑かれた主人公たちの破綻を描いています。

  • Tomomi Yazaki

    悪を肯定し、悪に憧れ、悪を崇拝する著者。初めは驚きましたが、読むほどに悪の魅力に惹かれる自分も確かにいました。悪の本質は何なのか。見方が変われば、立場が変われば悪は善になり、善もまた悪となる。そんな陳腐な理屈では説明できない悪。誰もが少しずつ持つ闇。それが集まった時、巨悪にも勝る力となる。キリスト教では誰もが持つ原罪を悪とする。つまり人間は生まれもっての悪人。そして他人と自分を比較することで生まれる悪。格差、妬みが生み出す悪。そう、資本主義自体が人間社会に組み込まれた、悪を生み出すシステムなのです。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items