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普天を我が手に 第三部

Hideo Okuda

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065388808
ISBN 10 : 4065388805
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2025
Japan

Content Description

 司法、実業、報道、娯楽。たった七日間しかなかった昭和元年に生まれた四人の子どもは激動の戦後日本を生き抜き、それぞれの道で時代を創り上げる。昭和という時代そのものを克明に活写した超大作、感動のクライマックス!
 竹田志郎は、東京大学法学部を卒業後、晴れて検事となる。戦後の発展のウラで苦しむ人々を救い、私腹を肥やすものを糺すべく、公害訴訟や政治汚職事件にひるまず立ち向かう。
 矢野四郎は、自身の会社事業を成功させるとともに大物政治家にも可愛がられ、右翼の大物となる。やがてやくざが淘汰されゆくなかでも国士である意志は一層強く、故郷・石川より衆院選に出馬する。
 森村ノラは、GHQでの経験からAP通信の記者となるが、「大日本テレビ」の女性記者となる。結婚・育児にも励みながら、ベトナム戦争の取材を敢行するなど、持ち前の活力で奔走する。
 五十嵐満は、米軍基地への慰問講演をきっかけに自身の芸能プロダクションを興した。気鋭バンドのプロモーション、プロレス興行への参入、世界的ミュージシャンの来日公演など、戦後の大衆文化の中核を担う存在となる。
 大河のごとき昭和史サーガ三部作、ここに完結!

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しーちゃん

    単行本になる前に「小説現代」で拝読。これから読む方に向けて多くは語れないが、昭和から平成への時代の移りが当時の事件、世界情勢、人々の暮らし、すべてが詰まった最終話。今も健在な政治家、スポーツ選手、芸能人も登場し彼らの許可を取るにも努力を要したのかと楽しくなる。Wシロウ、女性の人権を訴えるノラ、エンターテイメントを築いた満、彼らと一緒に泣き笑い、恐怖を感じ、同じ時代を生きた気分。人生を振り返る大衆を前にしたWシロウの演説は圧巻。読み終えてしばし放心する。タイトルの意味が最後に集大成となって記憶に残った。

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