伴走型支援 新しい支援と社会のカタチ

奥田知志

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784641174665
ISBN 10 : 4641174660
フォーマット
出版社
発行年月
2021年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
199p;22

内容詳細

ひきこもり、8050問題、ゴミ屋敷、生活困窮、子どもの貧困…。“深まる社会的孤立”につながり続ける支援を!

目次 : 第1部 伴走型支援を考える(伴走型支援の理念と価値/ なぜ伴走型支援が求められているのか/ 単身化する社会と社会的孤立に対する伴走型支援)/ 第2部 人と地域に伴走する支援(伴走型支援と地域づくり―住民とともにつくる伴走型支援/ アウトリーチと伴走型支援/ 越境する伴走型支援/ 日本における伴走型支援の展開)/ 第3部 新しい社会を構想する(伴走型支援と当事者研究/ 伴走型支援は本当に有効か/ 伴走型支援がつくる未来/ あらためて伴走型支援とは何か)

【著者紹介】
奥田知志 : NPO法人抱樸理事長、東八幡キリスト教会牧師。これまでに3600人(2021年3月現在)以上のホームレスの人々の自立を支援。その他、生活困窮者自立支援全国ネットワーク共同代表、共生地域創造財団代表理事、全国居住支援法人協議会共同代表、国の審議会等の役職も歴任

原田正樹 : 日本福祉大学社会福祉学部教授。専攻は地域福祉、福祉教育。日本地域福祉学会会長、日本福祉教育・ボランティア学習学会会長などを務める。厚生労働省の地域力強化検討会(座長)、地域共生社会推進検討会などに参画。全国生活困窮者自立支援ネットワーク理事、全国社会福祉協議会・ボランティア市民活動振興センター運営委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ネギっ子gen さん

    困窮や孤立、今日的なニーズへの支援として、「伴走型支援」への期待が高まっている。この支援を通して、社会はどう変わるか。向谷地生良氏や野沢和弘氏など、10名のパイオニアが実践や研究の中から紡ぎ出した貴重なメッセージから、その概念や方法、課題や可能性について多面的に考える――。編者の奥田知志牧師は、コロナ禍で「何も支援できなかった」と無力感に苛まれる支援者に、<しかし、闇が深まれば深まるほど光は明らかになります。私は、コロナ禍を生きる中で伴走型支援の価値が光のように明らかになったと感じています>と。同感! ⇒

  • ちえ さん

    <伴走における「成果」とは何でしょうか。私は、それを「他者とのつながりにおける外発的な動機による意欲の醸成」だと考えています。「意欲」とは、自分が自分として生きたいと思えることであり「自分の物語を生きる」ことです。188><伴走型支援は繋がり続けることによって「物」を「物語」に帰る支援です。それは従来家族が担ってきた機能としての「物語化」を、社会や赤の他人が引き受けること、すなわち「家族機能の社会化」が伴走型支援の大切な役割190 >↓

  • Roadblue さん

    奥田知志氏は課題解決型の制度内福祉だけでは、生活困窮者支援には不十分で制度外福祉である伴走型支援と両建てとすることで初めて有効な支援となると提唱する。伴走型支援は脆弱化した「家族機能の回復(5つ)」を目指す。「サイレントプア」や「8050問題」「自分ごと」「制度のはざま」などを提唱したことでおなじみの勝部麗子さんは奥田氏と同じ問題意識を持っているよう。学生時代から生活困窮者支援にボランティア組織で長年取り組んでいる人が多くいることに驚いた。奥田知志さんってあのSEALDsの奥田愛基氏の実父なんだ。

  • Yuko さん

    <ひきこもり、8050問題、ゴミ屋敷、生活困窮、子どもの貧困…。深まる社会的孤立に、つながり続ける支援を! 伴走型支援の基本的な概念や課題、価値、可能性から、これからの支援のあり方、社会のあり方までを論じる。> 2021年 問題解決を目指すだけではなく、ともに在ることの両輪の大切さを説く。 ボランティアは「相互実現の道」ボランティアする側とされる側ではなく、相互によりよく生きようという関係性こそがボランティアの世界である。自己実現のためではなく、相互実現をしていくこと。122

  • Koji Takahashi さん

    《『伴走』がこれからの福祉の流れ》 「支援」という言葉には「あなたはダメな人に何かしてあげる」という前提が入ってしまうので使いたくない、代わって『伴走』という言葉を使いたいと思う。 ただ今の時点で「支援」という言葉を封印するのは都合が悪い、そもそも書籍のタイトルが成り立たなくなるので使用することにする。 支援は「課題解決型支援」と「伴走型支援」に分かれる。前者は期間を決めて困りごとをを解決する。後者は人が繋がり続けることで人生を豊かにすることと解釈する。

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