Books

青春のジョーカー

奥田亜希子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087754391
ISBN 10 : 4087754391
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2018
Japan

Content Description

島田基哉、中学三年生。15歳。
何を得て、大人になるのか。何を捨て、大人になるのか。

スクールカースト最底辺のグループに所属している中学三年生の基哉。身長は180cmと高いが顔は中の下。唯一の友人、尚介・弦と話す内容はゲームのことばかり。クラスを仕切る啓太は、ことあるごとに基哉たちをいじり、笑いものにする。そんな基哉の心のよりどころは、カースト上位の女子グループに所属している咲の存在だ。彼女は他人に興味がないのか、その独特な雰囲気から聖域めいたところがあった。基哉は家に帰ると、咲を想像しながら自慰をする。行為後、膨大な時間をかけてコンプリートしたロールプレイングゲームのモンスターを一匹逃がすことで、彼女を利用した罪から目を背けていた。閉塞感の漂う毎日だが、一人の女子大生との出会いをきっかけに、基哉は学園生活においての切り札(ジョーカー)を知ることになる。

【著者略歴】
奥田 亜希子(おくだ あきこ)
1983年(昭和58年)愛知県生まれ。愛知大学文学部哲学科卒業。2013年、第37回すばる文学賞を『左目に映る星』で受賞。著書に『透明人間は204号室の夢を見る』『ファミリー・レス』『五つ星をつけてよ』『リバース&リバース』がある。

【著者紹介】
奥田亜希子 : 1983年(昭和58年)愛知県生まれ。愛知大学文学部哲学科卒業。2013年、第37回すばる文学賞を「左目に映る星」(「アナザープラネット」を改題)で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • おしゃべりメガネ

    奥田さん作品の4冊目です。なかなか多才なテーマで次々と作品をぶつけてきてくれるので、読むのが本当に愉しい作家さんです。今作のテーマは’性’と’異性への憧れ’、そして’友情’かなと。誰もが何かしら覚えのある青春の出来事を淡々と綴り、時に淡く描きながら物語は進みます。主人公な中3男子の「基哉」で普段はクラスでも目立たない存在で、日々悶々と過ごしています。「基哉」をとりまく状況が、様々な出来事によって変化し、彼自身も成長していく姿がなんとも逞しいです。友人の『友達は自分で選ぶ』のセリフに胸がアツくなりました。

  • fwhd8325

    あーいやだ。あの頃を思い出しちゃったよ。ほのかな年上の異性へのあこがれではなく、なんだか生々しい感じの物語だった。だけど、それもいつか来た道。ほとばしっていた季節。女子はどうよって思うけれど、男子はみっともないくらい目覚めてくる頃だから、一大事なんだよね。あの頃は、これで人生決まってしまうような感覚です。面白く読みました。

  • うどん

    よかったー!面白いです。中学生の恋愛関係、兄弟関係、友だち関係…。奥田亜希子さん好きになりました。

  • のぶ

    タイトルの通り青春のエッセンスがたくさん詰まった小説だった。主人公は中学三年生の島田基哉。こんな時代は自分にとって遥か昔のことで、普段思い出すことは滅多にないし、本作でのスクールカーストなんて言葉は当時なかったけれど、似たようなものは存在していた気がした。そんな最底辺のグループに所属している基哉だが、それなりの考えと欲望を持って行動している姿は卑屈ではなくむしろ爽やか。修学旅行の描写等、活き活きと描かれている部分も多く、久しぶりに若き時代を思い返させてくれた一冊だった。

  • ででんでん

    後半読み飛ばし気味。心身ともにfreshで可能性の塊だけど、枠から飛び出す術を持たない中学生は大変。でも基哉も咲も、きっと素敵な大人になる。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items