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道化師の退場

太田忠司

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784396635701
ISBN 10 : 4396635702
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2019
Japan

Content Description

茅ヶ崎のホスピス篤志館を、ひとりの青年―永山櫻登が訪ねた。俳優桜崎真吾との面会だ。桜崎は「リア王」の道化師を当たり役にしながら、素人探偵としても名を馳せ、いくつもの事件を解決していたが、末期の膵臓癌で余命半年を宣告されていた。前年の夏、小説家来宮萠子が自宅で殺害され、容疑者として櫻登の母春佳が連行された。春佳は「彼女の死に対して、わたしに責任がある」の言葉を遺し謎の自殺。母の無実を信じる櫻登は、桜崎に真相究明の助けを求めたのだ。桜崎の指示で、萠子の担当編集者や、創作のために棄てた家族を訪ねて真相を追う櫻登。だがその先に新たな惨劇が待ち受けていた―!余命半年の探偵最後の事件。

【著者紹介】
太田忠司 : 1959年、名古屋市生まれ。81年、「帰郷」が星新一ショートショート・コンテスト優秀作を受賞。90年、ミステリ長編『僕の殺人』で本格的な作家デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • あも

    合わない人はとことん合わなそう。ビル清掃の傍らにピエロの芸を行う青年が、殺人罪に問われ留置所で自殺した母の無実を証明するため余命半年の名探偵に依頼し、自ら調査を担当する…王道ミステリっぽいから平気でしょ?いやいや、違います。なぜなら主人公の青年が完全にサイコパス。殺人衝動はないが、共感能力の欠落、情動がぶれない、人の懐に入り込むのは上手いというリアルタイプ。彼の無機質な言動のリアルさにぞわぞわしながらも読みやすい文体とするする解ける謎に一気読み。そしてまさかのエピローグ。これも合わない人はとこと(以下略)

  • さっこ

    母が殺人の容疑をかけられたまま自死し、真犯人を探すため俳優で素人探偵としても名高い桜崎に事件の依頼に訪れる櫻登。櫻登は少し変わった青年で空気を読むことが出来ない、というか空気を読まない、素直といえば素直。物語は読みやすくさくっと進みます。父親や母の過去などを探りながら事件の真相に近づくのですが、複雑に絡み合っている割に事件自体にあまり驚きはなかったです。ただ最後…「えっ?どういうこと?」としばらく考えましたが、確かに衝撃といえば衝撃で…そういうオチなのかぁと…。

  • ハスゴン

    いわゆる回想ミステリーですが、得意だったクリスティには及ばないですが、やはりこの系列のミステリーは面白いですね。全て解決してしまっている事実をどう覆すかが楽しみですが、今回も久しぶりの作者でしたが良かったです。

  • miya_feel

    独特で特殊な読後感である。永山櫻登(ハルト)という壊れかかった青年がホスピスで暮らす名優であり素人探偵で余命少ない老人桜崎真吾のもとにある事件の解明を依頼する。こうなると櫻登が集めてくる情報を元に車椅子の桜崎が謎解きをする安楽椅子探偵モノと期待するが、その後は櫻登の情報収集に主眼が置かれ桜崎の出番は少なめで推移する。そして作者の狙いと思われる櫻登の無機質さと登場人物全員誰にも感情移入できない状況に支配されていくのだ。後半から徐々に明かされていく真相に驚愕する間もなく、ラストに向かっていく畳み掛け方に絶句。

  • まいごん

    登場人物の関係性が少し複雑で、相関図を書きたい(^^;って感じだったが、終盤にかかる前までは推理も面白く一気に読めた。最後はちょっと。。ぼんやりし過ぎてしまった印象。個人的にはもっと歯切れよくスパっと終わって欲しかった。

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