地図 初期作品集 新潮文庫

太宰治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101006185
ISBN 10 : 4101006180
フォーマット
出版社
発行年月
2009年05月
日本
追加情報
:
16cm,378p

商品説明

生誕100年記念出版。文豪へと至る才気と野心の原点がここに。

石垣島制圧に沸く琉球国を、祝賀のため訪れた蘭人たち。彼らが献上した軸物を見るや国王はたちまち顔面蒼白になった……。
表題作「地図」をはじめ、「怪談」「花火」など同人誌等掲載の初期作品を通して、中学生津島修治から作家太宰治誕生までのドラマを読む特別篇。
後年、太宰の筆と確認された「断崖の錯覚」や、文庫初収録の「貨幣」「律子と貞子」など文豪への出発点を刻印する作品群。

内容詳細

石垣島制圧に沸く琉球国を、祝賀のため訪れた蘭人たち。彼らが献上した軸物を見るや国王はたちまち顔面蒼白になった…。表題作「地図」をはじめ、「怪談」「花火」など同人誌等掲載の初期作品を通して、中学生津島修治から作家太宰治誕生までのドラマを読む特別篇。後年、太宰の筆と確認された「断涯の錯覚」や、文庫初収録の「貨幣」「律子と貞子」など文豪への出発点を刻印する作品群。

【著者紹介】
太宰治 : 1909‐1948。青森県金木村(現・五所川原市金木町)生れ。本名は津島修治。東大仏文科中退。在学中、非合法運動に関係するが、脱落。酒場の女性と鎌倉の小動崎で心中をはかり、ひとり助かる。1935(昭和10)年、「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。この頃、パビナール中毒に悩む。’39年、井伏鱒二の世話で石原美知子と結婚、平静をえて「富嶽百景」など多くの佳作を書く。戦後、『斜陽』などで流行作家となるが、『人間失格』を残し山崎富栄と玉川上水で入水自殺(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ゴンゾウ@新潮部 さん

    太宰治の初期短編集。職業作家を目指した津島修二の頃から太宰治となり晩年を出版するまでの作品。笑いを取り込みながら人間の愚かさや傲慢さを鋭くつく手法は流石と唸らせる。まだ厭世的な作品は少なく若く瑞々しい作品が多く読んでいて清々しい。天才太宰治の片鱗が随所に見られた。新年の一作目に選んで良かった。

  • 優希 さん

    太宰の初期作品がおさめられています。津島修治から太宰治へと変わる過渡期なので、本当に作家になりたくて書いていたことが伝わってきました。若干陰鬱な感じの含みもありますが、未来を見据えていたような気がしてなりません。文豪としての地位を確立する前の原点とも言うべき作品集だと思います。

  • 青蓮 さん

    再読。菊池寛や芥川龍之介などの影響を受けながらも自己の作品を確立させようと様々な主題や手法で書き綴った「太宰治」誕生前の作品集。彼が中学生の時書いた表題作の「地図」や戯曲「虚勢」などを見るとやはり太宰治は文学的センスがあった人なのだなと思う。沢山の作品を書き、やがて「太宰治」と言う後世に名を残す大作家へと結実していく様を追える本作は太宰ファンとして読んでいて楽しい。「地図」「虚勢」「針医の圭樹」「花火」「虎徹宵話」「貨幣」がお気に入り。特に「虚勢」で描かれるシニカルな展開、人の有り様が理を突いて流石です。

  • nakanaka さん

    太宰治として世に出る前の作品が中心の短編集。まず初めの「最後の太閤」ですが中学生の頃の作品だということに驚かされます。天才は学生の頃から天才なのだとまざまざと見せつけられます。他の作品を読むと本当に太宰治の作品なのだろうかと思うほど作風が異なるものばかりでしたが、どれも読みやすく面白い印象です。個人的に印象深かったのは「彼等と其のいとしき母」です。東京に住む長男の所に田舎から上京した母と次男が訪れしばらく共に生活する話ですが、母親の愛情や素っ気ないながらも母を想う息子たちの様子が描かれていて和みました。

  • いたろう さん

    桜桃忌を前に読了。太宰治は新潮文庫版で全て読んでいる=太宰治の作品は全て読んでいる、と思っていたが、処女短編集の「晩年」より以前、プロの作家となる前に書かれた作品を中心に集められた作品集が新潮文庫で出ていたことを初めて知り、手に取った。たとえそれが他の作家の作品の影響を直に感じる習作であったとしても、未読の太宰作品があって、それを読むことができたということが、それだけで感慨深く。それでも、15歳で書いた小説の早熟振りは、さすが太宰、ただ者ではない。

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太宰治

太宰 治(だざい おさむ) 1909年(明治42年)6月19日 - 1948年(昭和23年)6月13日

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