Books

きりぎりす 立東舎 乙女の本棚

Osamu Dazai

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784845642496
ISBN 10 : 4845642492
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

この小さい、幽かな声を一生忘れずに、背骨にしまって生きて行こうと思いました。売れない画家と結婚した「私」。徐々に夫が有名になるにつれ、彼女はどこか違和感を感じるようになる。太宰治の名作が、叙情的なイラストを得意とするイラストレーター・しまざきジョゼによって、鮮やかに現代リミックス。小説としても画集としても楽しめる魅惑の1冊。

【著者紹介】
太宰治 : 明治42年(1909年)青森県生まれ。小説家。1935年、「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。『斜陽』などで流行作家となるが、『人間失格』を残し玉川上水で入水自殺した

しまざきジョゼ : イラストレーター。京都芸術大学客員教授。グラフィックデザイナーとしてデザイン事務所に4年勤務ののち退社しフリーランスとして活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 旅するランナー

    おわかれ致します。から始まる24歳妻の夫への独白。画家の夫が売れて変わってしまった。誰にも知られず、貧乏で、つつましく暮らしていければ幸せだった。自分の言葉ではなく、人の言った事ばかり口真似する薄っぺらな男になってしまった。表紙の絵の彼女の表情に凝縮される解放感。おっとととの夫です。

  • いつでも母さん

    久しぶりの「乙女の本棚」シリーズ。もう第46弾になるそうだ。私が語る夫と自分の対比にゾクッとする。ほんの少しだけその違和感に共感できる・・「この小さい、幽かな声を一生忘れずに、背骨にしまって生きて行こうと思いました。」くぅ、この一文だけで惚れちゃうよ太宰。

  • ちえ

    〈清貧で高潔なところに惹かれ両親の反対を押し切って結婚した夫は、成功して、性格が歪み、情を失い、富を追うようになってしまった〉と失望や悲しみの気持ちを夫へ向けた妻の一人語り。今回の画家しまざきジョセさんは初めて。静けさを感じる絵が美しい。最後にコオロギは出てくるのだが、題名はどこから?アリとキリギリスだろうか?◆乙女の本棚◆

  • ぐうぐう

    一人称には気を付けろ、と言わんばかりの太宰治の短編だ。売れない画家と結婚した「私」が、やがて評価されていく夫が徐々に有名になり、あるいは経済的に豊かになっていくうちに変化していく様に戸惑う様子が丁寧に描かれている。「私は、あなたを、この世で立身なさるおかたとは思わなかったのです。死ぬまで貧乏で、わがまま勝手な画ばかり描いて、世の中の人みんなに嘲笑せられて、けれども平気で誰にも頭を下げず、たまに好きなお酒を飲んで一生、俗世間に汚されずに過して行くお方だとばかり思って居りました」(つづく)

  • kitten

    図書館本。乙女の本棚シリーズ。太宰の作品だけど、イマイチ刺さらなかったな。絵は雰囲気あっていいんだけど、話がねえ。時代背景がもっとわかれば違った感じ方になるのかも。今の感覚だと、ありきたりな話にしか感じない。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items