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ぼくたちの卒業写真

天川栄人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784580826953
ISBN 10 : 4580826957
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

――「卒業アルバムの個人写真、もっと自由に撮らせてくれん?」

友だちのいない“暗すぎクラギ”こと蔵木のもとに、学年一の人気者・星野がそう提案してきた。
決まった構図ではなく、一人ひとりの個性が光る、自由な写真が並ぶ卒業アルバムにしたいというのだ。

実家が卒業アルバムの制作を請け負う写真館で、自身もプロ並みの腕をもつ蔵木は、しぶしぶながらその撮影を引き受けることになる。

人との関わりが苦手な蔵木にとって、人物写真は最も避けたいジャンルだった。
それでもシャッターを切るうちに、同級生たちの意外な一面が次第に見えてくる。
ときに衝突し、ときに心をかき乱されながらも、蔵木は少しずつ他人と向き合い始める。

【著者紹介】
天川栄人 : 岡山県生まれ。京都大学総合人間学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。第13回角川ビーンズ小説大賞にて審査員特別賞、第9回集英社みらい文庫大賞にて大賞受賞。『セントエルモの光 久閑野高校天文部の、春と夏』『アンドロメダの涙 久閑野高校天文部の、秋と冬』(ともに講談社)で第48回日本児童文芸家協会賞受賞

くまおり純 : 京都生まれ。主に小説や児童書の装画を中心に活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ☆よいこ

    YA。ぼっち写真オタク蔵木(くらき)は、クラスの陽きゃ人気者の星野(ほしの)に強引に誘われて、卒業アルバムの個人写真を撮影することになる。蔵木は多々失敗を重ね傷つき傷つけられながら、自由で個性的なポートレートを撮影するために奮闘する▽「善意のつもりで、なんかズレたこと平気で言って、それは違うよって言い返したら、ありがとう勉強になりましたみたいな顔しちゃってさ。わたしらはあんたらを教育するために生きてんじゃないっての」人の気持ちなんかわかんないでも一緒にいることはできる▽すごく良本。2025.6刊

  • りんご

    YA。すっごくサクサク読めておすすめです。卒アルの個人写真を撮ることになったクラギくん。夢は写真家、でも人物はめんどいから撮りたくないんだが、、、。いい写真を撮るには?その人らしい写真とは?ぼっちだったクラギくん、同級生の写真撮影にいろいろ苦労します。やっぱコミュニケーションですよね。「らしさ」は人間関係ができた上にみえてくるものだもん。私の大学の卒アルはむりくり作った笑顔です。あれは不本意である。

  • ちゃさち

    写真があればいいと思い人を撮らなかった主人公が同級生に声をかけられて、卒業アルバムを作る。一人一人個性があるから、同じ卒業写真は嫌だという同級生。車椅子にのる生徒、ミックスの女の子、容姿に自信が無い子、不登校、みんな同級生だけと個人がある 一人一人話を聞いて、自分は上から分かっていた偉そうな人間だったと気づく姿はよかったです。友達じゃないけど卒業アルバムをつくることになったことで話すようになった同級生たち。声をかけた同級生の母への思いもよかったです。

  • 雪丸 風人

    ラストの心地よい騒がしさに、幸せ気分を分けてもらえました。解像度バッチリの青春小説ですね。主人公は暗すぎ蔵木と呼ばれる中学三年生。カメラマン志望だけど人物写真の苦手な彼が、陽キャ男子の発案で型破りな卒アル作りに巻き込まれます。迫力ある場面がくっきり像を結ぶ描写力!いかにみんなの個性を引き出すか、突きつめていく中で、少年が気づきを得ていくさまが心地よいですね。瞬間を切り取るだけじゃないポートレートの奥深さには、何度もハッとさせられましたよ。スイッチが入ったときの主人公に注目!(対象年齢は12歳以上かな?)

  • joyjoy

    「〜してあげる」という言葉が目立つ、暗すぎ蔵木くん。中立を装って自分を守ろうとしたり、自分のなかで勝手にストーリーをつくって上から目線の綺麗ごとを口にしてしまうこと、自分もあるあるだ。ああ今、いい人のフリしちゃってるな、と自分で気付けるときはまだましだが、無意識のうちに人を嫌な気持ちにさせていることも多々あるかも、と反省。蔵木くんは卒アル写真の撮影をとおして、ひとりひとりと話をしてみることができてよかったね。「蔵木も悪い子になったもんだな」という星野くんの一言に笑う。しなやかさ、余白を持っていたいね。

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