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メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故

大鹿靖明

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062174978
ISBN 10 : 4062174979
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2012
Japan

Content Description

日本を崩壊寸前に追い込んだ福島第一原発事故。首都圏壊滅、3000万人避難の未曾有の危機に際して、官邸、東京電力、経産省、金融界では、いったい何が起きていたのか?『ヒルズ黙示録』で鮮烈デビューした著者が、菅直人、勝俣東電会長、経産省官僚などのべ100人以上の関係者を取材してわかった驚愕の新事実の数々。

目次 : 第1部 悪夢の1週間(3月11日午後2時46分/ 全電源喪失/ 放射能放出 ほか)/ 第2部 覇者の救済(救急融資/ 救済スキーム/ 潰された自由化 ほか)/ 第3部 電力闘争(仕組まれた原発停止/ サミット深夜の激論/ 菅降ろし ほか)

【著者紹介】
大鹿靖明 : 1965年、東京都生まれ。早稲田大学卒業。1988年、朝日新聞社に入社。経済部記者を経て現在、出向社員(アエラ編集部勤務)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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2万人が瞬時に亡くなる世界で同時に派生し...

投稿日:2021/04/11 (日)

2万人が瞬時に亡くなる世界で同時に派生した津波の原発襲来の顛末と、官邸と東電本社と当地を中心とした事前・事後処理の無数の不手際の累積、および経産省&東電による菅内閣の倒閣運動の物語(2011年3月11日〜8月30日)の記録。

prince coffee #2 さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 夜長月🌙新潮部

    福島原発で何が起こっていたのか。そして誰がどうしたのか。感情的にならずストレートに伝えています。これからの原発を考えるためにも読むに値するものでした。特に第1部の「悪夢の1週間」は読み応えありました。想定外のことが起こった時どういう行動ができるか。人として試されます。当時6350名いた社員、作業員のうち逃げなかったのは400名。彼らがいなかったら日本は破滅していたかもしれません。そして、ずっと被害者の立場で居たかった東電の幹部。それが賠償する加害者の立場でもあることを受け入れないことにつながっています。

  • kinkin

    感想は他の読メさんたちとほぼ同じ。あの地震で何が原発に起きていたのかが分かる。当時の官房副長官は「批判されてもうつむいて固まって黙り込むだけ、解決策や再発防止策をまったく示さない技術者、科学者、経営者」これは東電と経産省保安院、原子力安全委員会を指していると書いていた。ここにプラス政府も加えればならないのだが。いずれにしても、こういった方たちが、原子力発電というものに携わっている以上再稼働は無理だと思う。ハードも大事だが、人的なソフトが重要。

  • てんちゃん

    膨大な資料や取材をもとに実在の人名と実際の発言に基づいて丁寧に時を追って描かれています。東電の上層部、経済産業省、原子力安全保安院のあまりな無責任さと無能さ…。震災から1年を経ずにこの作品がまとめられたとは驚異的。不謹慎かも知れませんが、人間関係や駆け引きまで細かに描かれているので、政治・経済小説のようで、読んでいて引き込まれます。大鹿さんの渾身の作品かと思います。ジャーナリストとしての情熱と冷静な取材。あの日の事実を知りたい人に手にとってもらいたいノンフィクションです。

  • みねたか@

    震災による原発事故とその後を追う渾身のドキュメント。原発の爆発。想像すらしなかったあの光景とあの頃の不安や焦燥感がまざまざと蘇る。本当は予測可能な事態だったのに、東電,経産省,内閣のどこにもこの事態への対応策は準備されておらず,責任所在も不明なまま場当たり的な対応が続く。いまだ原発のコントロールが効かない中,東電,金融機関,経産省が自らの既得権益確保のために奔走する姿は背筋が寒くなる。さらに,危機対応を政局に利用しようとする現首相とその周辺・・報道を鵜呑みにしていても真実にはたどり着けない。肝に銘じたい。

  • ぐうぐう

    冒頭、震災当日に東電会長が中国、社長が奈良にいたという瑣末な事実を、粘着質を感じさせながら批判していく著者の正義感に危うさを覚えながら読み進めていったが、震災から一週間の福島第一原発をめぐる状況を実に緊迫感を伴って綴られていて、そのスリリングな描写に、当時の感情が蘇ってくるようだった。事故の詳細は、のちに発表される事故調査委員会報告書に譲る形で本書は、やがて東電と各省庁、そして政治家達の根深い関係性を暴く方向へ流れていく。そしてそここそ、本書の最大の読みどころだ。(つづく)

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