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知能はどこから生まれるのか?

大須賀公一

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784764905818
ISBN 10 : 4764905817
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

AIが注目を集め、人間と同様、さらには人間を超える高度な知能を持つ人工物の開発が目指されている今日この頃。しかし自然界には、脳はもとより神経系すら持たないのに、知的に振る舞う生き物がたくさんいる!不思議である。制御工学の専門家である著者は、さまざまな研究を通じて、徐々に「そもそも知能って何?」という根源的な謎に興味を抱くようになった。そして、その答えを探すために、「現象学」の考え方を取り入れ、自ら作り出したムカデロボットと共に旅立つのであった…。

目次 : 第1章 旅の始まり/ 第2章 知能はどこにあるのか?/ 第3章 制御の「メガネ」で知能を見る/ 第4章 制御の「技」を身につける/ 第5章 奥義「陰陽制御」を会得する/ 第6章 i‐CentiPotで知能の謎を解く/ 第7章 旅の終わりと新たな始まり

【著者紹介】
大須賀公一 : 1984年3月大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了(制御工学)。4月(株)東芝入社、総合研究所入所。1986年10月大阪府立大学工学部助手。1989年2月工学博士。1990年10月大阪府立大学工学部講師。1992年4月大阪府立大学工学部助教授。1998年5月京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻助教授。2003年12月神戸大学工学部機械工学科教授。2009年4月大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻教授。計測自動制御学会学術奨励賞、論文賞、教育貢献賞、システム制御情報学会椹木記念賞奨励賞、日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門ROBOMEC表彰、同部門学術講演賞などを受賞。日本機械学会フェロー、日本ロボット学会フェロー、計測自動制御学会フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • PenguinTrainer

    知能を持っているかのような振る舞いをする単純な制御則で動くロボットの話。 多足のロボットの場合、一つ一つの足を制御するのは複雑過ぎるが、柔らかい足を規則的に動かすだけで知能を感じることを一部現象学的にとらえた本。

  • Танечка (たーにゃ)

    障害物があれば避け、その後元の進行方向に戻る、知能があるようにふるまうムカデロボット「i-Centipot」開発の裏話。普通、知的ロボットを作る課題を与えられたら、「センサーを積んで」とか「機械学習」とか考えてしまいそうだが、最終的に使われたソリューションはとてもシンプル!シンプルすぎて、逆に、「我々が知能を見出している対象とはいったい…?」という哲学的な謎に挑むことに。著者の専門である制御学の説明は難しかったが、目標に向かってトライ&エラーを繰り返していることがわかるエピソードは門外漢でも楽しめる。

  • issy

    環境を外乱と見て制御則により解消しようとする従来の制御(陽的制御)の考え方から、制御対象と環境の間にある相互作用により望ましい結果が得られると考え、その相互作用を陰的制御とする考え方への転換のプロセスを著者の研究履歴を振り返りながら追体験していくような構成。陰的制御は環境との相互作用に起因するがゆえに、定式化はできるが(事前には)計算できない。何かに「知能」の存在を感じる時、そこに存在する制御則として、陽的制御と陰的制御が組み合わさっている、という視座の提起。

  • gachin

    知能を現象学的に理解するのは妥当だと思うけど、一度ここまで到達すればあとは「自分が何故そう思うのか」という自分語りで不可避的に独り善がりになりがちな印象。と思われそうな文体なのが勿体ない。ヒトがついつい見出してしまいがちな制御則に「陰的制御」と命名し、”只の観察者の幻想”と切り捨ててしまわないのは面白かった。肝は「定式化できる・アテにはできるが、計算はできない/しない」とし無限定環境に対応する点。理学は順制御則(制御則を陽に作る)よりも逆制御則(観察から制御則を推測する)と相性が良いので、大事な視点だ。

  • こん

    ユクスキュルの環世界説とかも思い出しながら前半を読んでいたけど、後半はちょっと難しかった。

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