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菅原道真 神になった天才詩人 日本史リブレット人

大隅清陽

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784634548145
ISBN 10 : 4634548143
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

学者としては異例の右大臣に昇進しながら、突然大宰府に左遷されて失意のうちに亡くなり、死後は天神として祭られた菅原道真。その生涯は、文人の世界での毀誉褒貶と、摂政・関白制の確立へと向かう貴族たちの権力闘争に翻弄される苦悩に満ちたものだった。その一方、類い希な文才にも恵まれた道真は、その膨大な詩文作品に自らの内面を刻んだ、古代の日本を代表する詩人・文学者でもあった。確実な史料と最新の研究に基づき、その実像に迫りたい。

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〈目次〉

菅原道真の事績とその伝記史料
<1>出生と「祖業」の継承
土師氏から菅原氏へ/祖父清公と文章科・紀伝道/父是善と「詩人派」の形成/出生から修業時代まで/文章博士と毀誉褒貶

<2>讃岐守時代
突然の地方赴任/国務と詩作/宇多即位・基経と阿衡事件/阿衡事件と道真

<3>帰京から右大臣就任へ
宇多天皇と道真/遣唐使派遣問題/派遣計画のその後/立太子と譲位への関与/破滅への予兆

<4>大宰府左遷と晩年・没後
昌泰の変/廃立計画の存否/大宰府での詩作と終焉/子孫と没後の怨霊化/怨霊から天神へ

文学と政治の狭間で


【著者紹介】
大隅清陽 : 1962年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専攻、日本古代史。現在、山梨大学大学院総合研究部教育学域教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • chang_ume

    詩臣を自任した菅原道真の人生について、宇多朝前後の政情を交えて立体的に描く。当時最大の学閥であった「菅家廊下」の盟主として嫉妬と中傷の的であったことが失脚の背景にうかがえるし、群臣の宇多に向けた反発が道真に集約した悲劇の内情もよく理解できた。遣唐使派遣構想など、仁明朝復古を意識した宇多の皇統意識に振り回された道真の人生だったのだろうか。一方で良家の子弟たちから書斎をわやくちゃにされる教師の境遇もあわれを誘い、「詩」と「臣」のはざまで揺れる道真の肉声にふれた思いだった。

  • Go Extreme

    菅原道真の事績とその伝記史料 出生と「祖業」の継承: 土師氏から菅原氏へ 祖父清公と文章科・紀伝道 父是善と「詩人派」の形成 出生から修業時代まで 文章博士と毀誉褒貶 讃岐守時代: 突然の地方赴任 国務と詩作 宇多即位・基経と阿衡事件 阿衡事件と道真 帰京から右大臣就任へ: 宇多天皇と道真 遣唐使派遣問題 派遣計画のその後 立太子と譲位への関与 破滅への予兆 大宰府左遷と晩年・没後: 昌泰の変 廃立計画の存否 大宰府での詩作と終焉 子孫と没後の怨霊化 怨霊から天神 文学と政治の狭間で

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