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そのガン、放置しますか? 近藤教に惑わされて、君、死に急ぐなかれ ディスカヴァー携書

大鐘稔彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784799317303
ISBN 10 : 479931730X
Format
Books
Release Date
July/2015
Japan

Content Description

―これ以上、“がんもどき理論”の犠牲者を出してはいけない。いま、問題視されている近藤誠医師の言説“がんもどき理論”。早期癌や、進行癌でも転移のないものは、本物の癌ではない“がんもどき”で生命を脅かすには至らないから放置してよい、と近藤医師は説く。さらに、外科手術、抗癌剤、癌検診を強く批判する。近藤医師の指摘は癌医療に一石を投じる意味は果たしたが、その極論を信じ込んだために、治癒や延命の見込みがあるにもかかわらず、癌治療を諦めてしまう患者が増加して物議を醸している。「助かる命さえも死へ追いやられている現状を、看過することはできない」と、『孤高のメス』で著名な大鐘稔彦医師が立ち上がる。諦めずに癌と闘い、みごと生還を果たした癌患者の症例を数多く持つ大鐘医師が、“がんもどき理論”を真っ向から覆す!

目次 : 第1章 癌告知はタブー?(はじめての癌告知/ 癌告知にいち早く取り組んだ近藤氏 ほか)/ 第2章 乳癌をめぐって(先陣を切って乳房温存療法を提唱した近藤氏/ 日本で急増する乳癌 ほか)/ 第3章 早期癌は進行癌にならない?(検診で発見される早期癌は、本当に放置していい、“がんもどき”?/ リンパ節転移は放置できない? ほか)/ 第4章 進行癌を放っておけない理由(ボールマン2型癌は、“がんもどき”非ず/ “がんもどき”は死に至る病ではない? ほか)/ 第5章 根治は手術でしか得られない(癌の治療法は日進月歩 ほか)/ 第6章 奇蹟を生む抗癌剤(どんな薬にも副作用はある/ リスクを覚悟の上、抗癌剤に賭けてみる ほか)/ 第7章 放射線被曝の誤認(“CT検査で癌になる”は極論?/ 生きた証人)/ 第8章 近藤説は現代姥捨論(“癌死のすすめ”の暴論/ 癌は“治る病気”の時代に)

【著者紹介】
大鐘稔彦 : 1943年愛知県生まれ。1968年京都大学医学部卒。母校の関連病院を経て、1977年上京。民間病院の外科部長、院長を歴任。その間に「日本の医療を良くする会」を起会、関東で初のホスピス病棟を備えた病院の創設や、手術の公開など先駆的医療を行う。「エホバの証人」の無輸血手術68件を含む約6千件の手術経験を経て、1999年に30年執ってきたメスを置き、南あわじ市の公的診療所に着任。地域医療に従事して今日に至る。医学専門書のほか、エッセイ、小説を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ニッポニア

    ガン放置への反論、当然、抗がん剤が劇的に効いた人も、手術と相性が良かった人もいるだろう、が、生活の質を重要視したい。戦って1年生きながらえるよりも、楽に生きたいかな。副作用のない抗がん剤も出てきたのかも、とは思う。生きる、と言う意味の捉え方なのだから、選択肢としてちゃんと提示することかな。私としては、その抗がん剤が効くかどうか試してみないとわからない、のは提示してほしくない。けれど提示せざるを得ないのが現代医療でしょ。だったら、そっちのベルトコンベアーには乗りたくないな。

  • りー

    そもそも反論が出来ない内容に反論を試みて大失敗している本。たとえばクローン人間だとか、そういう非人道的とされている実験を行わなくては著者の主張が事実かどうかは検証のしようがなく、もちろん今の日本でそんなことが出来るはずも無い。つまるところこの本は科学ではなく著者の個人的な感情に依ってのみ成り立っているわけだ。とても理系の人間が書いた本とは思えない。完全に近藤さんへの私怨である。

  • のぼる

    「がん放置療法」の近藤さんへの反論。訴えたいことが分かりにくい。近藤さんが正しいとは思わないが、少なくともあちらの方が分かりやすくはある。しかし、自らの理論の正当性を訴えるのではなく、一人一人の患者をみて欲しい。放置か治療かの言い争いは不毛である。

  • naka

    少し前に読んだ近藤氏のガン治療に関する本がなかなかインパクトが大きく、意見を異にする本を読んで少し中和が必要と思い手にしました。この本は専門用語が多く難しいところはありますが、近藤氏の考えである治療や検査は必要ないというのに対して、医学の進歩は日々あるのでもう少しあれこれする余地はあるのではないかという理解です。何冊かガンに関する本を読んだ印象では、この病気は患者の症状や医者の考えに個人差が大きく、また発見されるタイミングの運もあったりと厄介なものだというのが理解できました。

  • Ryoichi Ito

    近藤誠氏はこんな事を言った。「医学の進歩で寿命は伸びたかもしれないが,不健康な老人を産み出しただけとも言える。それに抗って手術や抗癌剤などを受けるのは,肉体をいたずらに鞭打つようなものだ。せいぜい七十歳くらいで寿命を終えるのが,医療経済的にもいいのではないか」 近藤氏は2022年8月13日,虚血性心不全で死去。享年73。

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