餓狼の弾痕 光文社文庫

大藪春彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334765071
ISBN 10 : 4334765076
フォーマット
出版社
発行年月
2012年12月
日本
追加情報
:
427p;16

内容詳細

あくどく裏金を貯め込む権力者たちから汚れた金を奪い取る秘密組織「オペレーション・ヴァルチュアー」。尋問及び処刑部のエース・世見月明は、目的のためには手段を選ばない冷酷非常な男だ。鍛え上げられた肉体を駆使し、今日も薄汚い欲にまみれた男たちを徹底的に嬲り、脅し、すべてを巻き上げてゆく。強欲に私腹を肥やす巨悪を狩る、痛快ハード・アクション。

【著者紹介】
大藪春彦 : 1935年京城生まれ。早稲田大学教育学部中退。’58年、大学在学中に『野獣死すべし』でデビュー。江戸川乱歩に高く評価された。独特の乾いた文体、過激なアクション、銃や車の精密描写などで一躍人気作家に。’96年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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主人公・世見月明は反体制秘密組織に所属す...

投稿日:2014/07/11 (金)

主人公・世見月明は反体制秘密組織に所属する屈強な戦士。彼らの目的は政財界に巣食う腐敗した大物たちを次々と襲撃し、隠された資産を全て奪い取ること。世見月たちはターゲットの大物の妾宅に侵入し、まずボディガードたちを皆殺しにし、寝室で愛人と情交中のターゲットを襲う。ターゲットの大物と愛人の体内にリモコン式の小型爆弾を埋め込み、隠し資産のありかを白状させ、このことを誰にもしゃべらぬように脅迫する。脅しがハッタリでないことを示す為、愛人を袋詰めにして爆殺してみせる。ターゲットから次の獲物を聞き出し、世見月たちは立ち去る・・・・とまあ、こんな内容。 この『餓狼の弾痕』が異様なのは、こうした襲撃シーンがまるでルーティンワークのように延々と繰り返され、小説の基本であるはずの起承転結が全く無視されていること。ほぼ同じシーンが計27回繰り返され、特にオチもないままに終了する。違っているのはターゲットの大物(小沢一郎、金丸信など実在の政治家のモジリ)・愛人・ボディガードの名前と、愛人との情交でのプレイ内容(ロリコン、SM、同性愛など)くらい。終盤には作者の集中力が切れてきたらしく、描写が簡略化されていく。主人公の世見月も個性のない殺人マシーンみたいな男で、伊達邦彦・朝倉哲也・北野晶夫など、作者が過去に生み出してきたヒーローたちと比べると、魅力のないことおびただしい。「トンデモ本」の認定を受けるのもむべなるかな、という印象。この内容でよく雑誌連載され、単行本、文庫化されたなぁ、と思うが、ハードボイルド小説の巨匠の看板がそうさせたのだろう。 この作品を「トンデモ本」として紹介したと学会会長の山本弘氏は、作者大藪氏の生前はこの作品を「トンデモ本」として紹介することはさすがに憚ったという。『トンデモ本の世界R』にて紹介されたのは大藪氏死後5年経った2001年のことであった。反体制・反権威を売り物にしていた孤高の作家が、いつのまにか出版社や同業者に畏怖されるほどの権威となり、「裸の王様」になっていたというこの皮肉。

金山寺味噌 さん | 愛知県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • harass さん

    思い出した奇書 コピペ内容を繰り返すふざけた内容だがこれを出版してしまう著者と編集のパワーバランスの奇跡。

  • 浅木原 さん

    ヤバい。どう考えても通常の小説の文脈で評価するものではないんだけど、しかしこの同じ展開、同じ描写が固有名詞だけ変えてひたすら繰り返されることが生むトリップ感がちょっとヤバいぐらい気持ち良い。一番ヤバいのはどれだけ読んでもこの同じ描写のループに文学的実験とかトリップできる幻想小説を書こうとかいう作者の作為が全く感じられないところで、だからこそ、上手い作家の優れた小説では決して味わえない、しかしただヘタな小説にもありえない、あまりにもチープな、しかしホンモノ≠フヤバさに頭がクラクラしてくる。ヤバい。

  • 西澤 隆 さん

    お仕事ってのは決められたことを毎回愚直にやるものだ。薬莢は拾え。爆弾は埋め込め。登場人物がやることも、書き手の描写も、毎回愚直に同じ事が繰り返される。ただ終盤に向かうに従って段々書き手の方は手抜きが出てくるけれど(笑)。ある意味、水戸黄門ってワンクールこんなだよな。だとすればこの小説が週刊誌などで粛正の一ヶ所が一本として書かれたのではなく、月刊誌に三回に分けて書かれたということには驚く。一冊読むのも、連載一回分読むのも同じ感想が持てるんじゃないか。というわけで全10巻でも連載一回分でも無問題。そんなお話し

  • hirokazu さん

    あの世紀の怪作、再文庫化!!!!!!!いや、これはすごいですよ。図書館で借りて読んだ後、あまりにトンデモな出来に感動して、その日のうちに本屋に買いに走った本は、生涯この一冊だけです。

  • bluemint さん

    ずっと以前にウワサを聞いて購入したもの。本好きなら持っている価値はあると思う。読む価値はないけどね。友人が来たら見せびらかして自慢するのが良い使用方法。どうしても永久保存したく、もう一冊購入して自炊した。まともな読書人は絶対読んではいけません。

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大藪春彦

1935年京城生まれ。早稲田大学教育学部中退。’58年、大学在学中に『野獣死すべし』でデビュー。独特の乾いた文体、過激なアクション、銃や車の精密描写などで一躍人気作家に。日本のハードボイルド史に残る数多くの作品を書き上げている。’96年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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