Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• 1.3manen

  読了日：2015/04/09

  敢てモノクロ写真にしているようである。近代文明の暴力――開発と戦争（25頁〜）。鶴見先生は、人間の死を、最高のハレと見做している（54頁〜）。また、人間の中の一番辛かったこと、人生の中で一番自分の心の中に残っているものが、ある瞬間にファーッと顔と体からにじみ出る瞬間があることがおもしろいという（104頁）。物言わぬ写真たちが、訴えるものは、どんな伝言なのか、読者は想像力を問われるところ。また、社会をいい方向に変えていくためには、人間の自立が一番大事な原点（169頁）。

• kogoty

  読了日：2016/03/11

  大石芳野氏と鶴見和子氏との対談。語られているのは大石氏のたどってきた道のり、その結晶である写真集・写真に及ぶ。「私とは何か」「何故生きているのか」「生きるとはどういうことか」「人間とは何か」という問い。それらの問いを抱えながら、一人一人が自立するということが原点だと。それは取りも直さず、属している環境や習慣でひとくくりにするのではなく、一人一人と向き合うことだろう。大石氏の写真からはそのことが強く感じられた。それぞれの写真集を見てみたいと強く思った。

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