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ISBN 10 : 4588460153
Content Description
存在感とは、“今ここに私がいる”という、否定することも手放すこともできない実感である。この一見あたりまえで常識的な経験は、どのようなメカニズムで生成し、複雑で重層的な人生の意味と美をなしているのか。現象学、記号学、民俗学、脳科学、国家論、精神分析、生政治論など現代思想の主題を縦横に論じ、「生きること自体」の愉悦のありかを探索する批評の冒険。
目次 : 第1部 存在感とはなにか(自己の存在感という経験/ 存在感の組織化/ 存在感の形而上学―ケ、ケガレ、ハレ、カレ/ 存在感の現象学)/ 第2部 存在感の生成と展開―記号過程の自然史と社会史(意識の自然史あるいはその発生と展開の記号学と脳科学/ 世界観の効果と自己意識の構造/ 社会と国家と権力―人類記号過程の外在化と物象化/ 国家から国家なき社会を生み出す手法―植民地の経験に学ぶ)/ 第3部 存在感分析と精神分析(「在ること派」と「成ること派」または強迫神経症とヒステリー/ 精神分析を存在感分析で読む/ “生治”へ向かう新しい主体―その思想と論理/ 革命的主体としての強迫神経症とヒステリー)
【著者紹介】
大熊昭信 : 1944年生まれ。群馬県出身。東京教育大学英語学英米文学科卒、東京都立大学大学院および東京教育大学大学院で修士課程修了。筑波大学教授、成蹊大学文学部教授を歴任。ブレイク論で博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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