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逆説の古典 着想を転換する思想哲学50選 朝日新書

Masachi Osawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022953018
ISBN 10 : 4022953012
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

読み継がれる本には理由がある。生半可な読解では歯が立たないのに惹きつけられる古典のふしぎ。「高校1年の夏の終わりにこの本と出会っていなければ、現在の自分はなかった。生きてさえいなかったかもしれない」そう著者自身が振り返る20世紀の思想や哲学、そして実践に絶大な影響をもたらし、今も刺激に満ち溢れる本とは?(本書188ページ参照)ある日、世界が違って見えてくる究極のブックガイド!

目次 : 1(『資本論』カール・マルクス/ 『存在と時間』ハイデガー ほか)/ 2(『アメリカのデモクラシー』トクヴィル/ 『言葉と物』ミシェル・フーコー ほか)/ 3(『自殺論』エミール・デュルケーム/ 『エチカ』スピノザ ほか)/ 4(『大転換』カール・ポラニー/ 『哲学探究』ウィトゲンシュタイン ほか)/ 5(『ツァラトゥストラ』ニーチェ/ 『世界の共同主観的存在構造』廣松渉 ほか)

【著者紹介】
大沢真幸 : 1958年長野県生まれ。社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。2007年『ナショナリズムの由来』で毎日出版文化賞、2015年『自由という牢獄』で河合隼雄学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    朝日新聞に著者と平田オリザさん、桜庭一樹さんが交代で古典について書いていた書評集をまとめたものです。桜庭さんが外国文学、平田さんが日本近代文学を担当されていたところからそれ以外の古典ということで、ご専門の社会学関連についてのものが多く掲載されています。4~5ページに書かれているのでかなり踏み込んだ内容もあり、読みたいと思われる著作も結構ありました。

  • ころこ

    本書の古典の中には、小説は最後の『失われた時を求めて』1作しかない。「無意識的な記憶が歓びをもたらすのは、その記憶を通じて、過去と現在を貫く「本質」が、時間を超越した永遠性をわれわれのうちに想像するからだ。」という解釈は、それまで取り上げてきた時間や意識の問題に通じるように、小説ではなく哲学書として読んでいる。それまでの49作は哲学、社会学、経済学、言語学、歴史学と幅広く、著者の碩学ぶりが発揮されている。単なる古典の紹介と違うのは、著者なりの読みがあるところだ。この特徴が最も現れているのは最初の『資本論』

  • 江口 浩平@教育委員会

    【古典】『〈問い〉の読書術』での本の紹介の仕方がとてもよかったので手に取った一冊。本書で紹介されている本のうち、『善の研究』『エチカ』『君主論』『ツァラトゥストラ』『方法序説』しか持っていなかったが、(しかも『方法序説』しか読了していない。)再度読もうという気持ちになったと同時に、まだ読んでいない本の中でも挑戦しようと思える本と出会えたことが良かった。著者の大澤先生のように見開き4ページほどでその古典の普遍性を紹介するためには、体系的な読書が必要なのだろうと思わされた。

  • 蝸牛

    これも娘の本。抜粋「アメリカ人は何か事業をやるとなると、すぐに結社が作られる。」フランスでは政府が、イギリスは大領主がそれに当たると続くので建国の歴史が否応なしについてくるし、読み進めるうちに革命家文化人の思想のおさらいは楽しくあっさり読了した。

  • kumoi

    新しいものがあれば新しいことができるようになる。可能性が開かれることに人は感動する。古いものには何ができるだろうか。何百年前に書かれたにも関わらず未だに手に取られる本は何百年の歳月を経てもなお残ったということだ。この事実を以てして、生きている人間の語りよりも古典の方がよっぽど信頼できると私は思う。古典は古くて新しい。この言葉には生のダイナミズムが、あるいは時間の妙が含まれている。私たちは人生の中を、歴史の中を反復している。ならば古典を読まなければならない。人類の知を活用しなければならない。

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