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西洋近代の罪 自由・平等・民主主義はこのまま敗北するのか 朝日新書

Masachi Osawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022953131
ISBN 10 : 4022953136
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

プーチンとトランプはたまたま同時代に共存しているのではない。彼らの同時代性には理由がある。「ウクライナ(ヨーロッパ)vsロシア」の対立において、トランプは―外交政策的にではなく精神的に―プーチンの側にいる(本書より)。資本主義と民主主義の関係、「戦後」をひきずる日本社会の特殊性、そして西洋が生んだ普遍的価値の行方―。今、起きている現象の本当の意味を分析し、日本のあるべき姿を問う、実践・社会学講義第二弾。

目次 : 第1部 離婚の危機を迎えている民主主義と資本主義(民主主義の幸せな結婚/ 離婚しようとする資本主義/ 自由―資本主義の魅力の中心/ 離婚の決心がつかない民主主義の運命)/ 第2部 西洋近代の罪と向き合うとき(市民的抵抗が極端に少ない例外的な国/ どうすれば日本は「戦後」を清算できるのか/ ガザ戦争と普遍的な価値/ 西洋近代の自己否定?)

【著者紹介】
大沢真幸 : 1958年長野県生まれ。社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。2007年『ナショナリズムの由来』で毎日出版文化賞、2015年『自由という牢獄』で河合隼雄学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • trazom

    大澤先生が「一冊の本」に連載された評論集。トランプ現象、ウクライナ侵攻、ガザ戦争など時事問題への先生の明快なコメントの背景には、おしどり夫婦だった民主主義と資本主義が離婚の危機に瀕しているという認識がある。資本主義はグローバルを求め、民主主義は国民国家の範囲の中での政治秩序だというギャップが不幸の始まり。資本主義は、民主主義ではなく、中国型の権威主義と結婚したほうが幸せだと思っているのだろうか…。植民地主義と人種差別という過ちを自己批判した戦後の西洋に対し、それを超克できない日本の姿も顕わになる。

  • Sam

    単著では初読みの著者。難解な内容かと思いきや平易な文章に加え小川哲や新海誠の作品を引用した巧みな説明によりストレスなく読み進めることができる。とはいえテーマがテーマであり読み応えは十分。前半は資本主義は民主主義としか共存できないという我々の「常識」に反し権威主義とも共存が可能であることが明らかになりつつある現状を分析する。後半ではイスラエルによるガザ侵略は「西洋近代の罪」の帰結であると説き、その文脈において日本は何ができるのか、何をすべきなのかについて著者の考えを述べる。考えるきっかけを与えてくれる好著。

  • 原玉幸子

    大澤が見田宗介の弟子だったことは初めて知りました。月刊誌連載の評論を纏めた本なので長々と語られている印象ですが、要は、私の感性や信条にも似て、「ロシアプーチン、イスラエルネタニアフ、そして米国トランプが嫌い」。違う2つの共和党支持者が存在しているとの指摘に成程と思っても、著者のトランプ批判はもう少し冷静に語れないかというものでしたし、矢張り「米国人って本当に○〇」と思いました。さぁ、日本の政治家、もっと語れ。でも世の中って、こんなにストレス多かったっけ?(◎2025年・夏)

  • ta_chanko

    現代は民主主義の危機の時代。資本主義との幸せな結婚生活が機能しなくなり、離婚の危機を迎えている。かわって、民主主義のパートナーになりかけているのは権威主義。中国・ロシアだけでなく、これを支持するグローバルサウスの国々、さらには欧米諸国の中にも保守主義や排外主義を支持する極右政党が勢力を伸ばしている。植民地や途上国から搾取しつつ、国内での豊かさや自由と平等を享受してきた西欧近代の欺瞞が、ここへきて噴出してきている。

  • tetsu

    ★4 思っていた内容とは違っていたがとてもいい。もうちょっと的をしぼってわかりやすく解説してくれればなおいいと思いました。

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