エビとカニの博物誌 世界の切手になった甲殻類

大森信

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784806716228
ISBN 10 : 4806716227
フォーマット
出版社
発行年月
2021年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
大森信 ,  
追加情報
:
203p;22

内容詳細

オスからメスへと性転換するタラバエビ、ウツボの掃除屋アカシマシラヒゲエビ、イソギンチャクを連れ歩く甲殻類、満月の夜に旅立つオカガニの幼生たち、シオマネキが招くのは潮ではなくメス…原始の時代から海や川や陸上にまで生息し、生業や食料として人びとの暮らしと密接に関わってきたエビやカニなどの甲殻類は、その身近さから世界中で郵便切手に描かれて親しまれてきた。その生態や文化との関わりを、60年にわたって海洋生物研究を続ける著者が豊富な知識と経験をもとに紹介する。

目次 : 甲殻類の郵便切手と分類学/ アルテミア―ホウネンエビモドキ科/ ゾウミジンコ―ゾウミジンコ科/ コペポーダ(カイアシ類)―カラヌス科、ユウキータ科、ポンテラ科/ カメノテとエボシガイ―ミョウガガイ科、エボシガイ科/ フジツボ―フジツボ科、オニフジツボ科/ シャコの仲間―シャコ科、トラフシャコ科/ アミの仲間―アミ科/ クーマの仲間―ナナスタシア科/ 等脚類―オカダンゴムシ科、ミズムシ科、トガリヘラムシ科、コツブムシ科〔ほか〕

【著者紹介】
大森信 : 水産学博士、東京海洋大学名誉教授。1937年大阪府生まれ。北海道大学水産学部卒、米国ウッズホール海洋研究所とワシントン大学大学院で学んだ後、東京大学海洋研究所、カリフォルニア大学スクリップス海洋研究所、ユネスコ自然科学局海洋科学部門に勤務、東京水産大学教授を経て、(一財)熱帯海洋生態研究振興財団阿嘉島臨海研究所所長を務めた。日本プランクトン学会会長やいくつもの国際学術誌の編集委員を歴任。2002年にはNHK総合テレビより8回にわたって放送された「海・青き大自然」の総監修を、また2004年には映画「ディープブルー」の監修を行った。1970年、日本海洋学会岡田賞受賞。2011年。日本サンゴ礁学会学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kinkin さん

    副題は世界の切手になった甲殻類。切手マニアで大学の名誉教授でもある著者が300枚の切手とともに世界を旅する。切手収集にはトピカルといって例えば鳥、犬といったジャンルで収集するやり方がある。著者はそのうちエビとカニが専門、豊富な博物知識とそのえび。カニの食としての感想が書かれており楽しめた一冊だった。それにしても世界にはエビ、カニの種類の豊富さに驚いた。切手になっていないものも含めるとどれくらいあるのだろう。私の本棚に入っているストックブックにもわずかながら切手が入っている。早々に探してみたい。図書館本

  • yoneyama さん

    著者の大森さんは山岳部先輩。今年春に亡くなり、あらためて読み直す。専門研究分野の甲殻類に関する世界の切手から300枚の話。エビ・カニなんて特に興味はないのに読むと面白い。研究で訪れた世界各地の歴史や食文化が盛り込まれていて、専門の発生学や分類学的な話が違和感なく入ってくる。オランダの骨董市の傍らで、収集切手帳を見せ合う人達を見たのがきっかけだったという。真の教養とはこういうものではないか。海の底に、寿命10年ほどの生き物が次々に変態を重ねてカンブリア紀から延々生きつないできた。思いを馳せる。

  • Arisaku_0225 さん

    2021年発行。エビとカニと題にあるものの、ミジンコやヤドカリを含めた甲殻類を網羅的に解説する。切手の話より、切手になった種の生物学的説明と美味しいか否かの話が中心で、生物好きとしては大変楽しめたが、なぜ切手に描かれているかの説明は少なかったので切手好きの人は不満が残りそう。コラムも少々専門的な内容で甲殻類ビギナーから専門家まで楽しめると思う。かくいう私も甲殻類の勉強のために読んだ。オキアミとアミエビとサクラエビが別の分類群であったり、イセエビの仲間は世界中にいたり知らないことだらけだった。

  • J D さん

     世界のエビとカニがモチーフにされた切手を紹介しながら、その生態やそれにまつわる著者の思い出話などがなされます。文章もとてもきれいで読みやすかった。

  • kaz さん

    専ら切手を眺めて終わり。ズワイガニなど特産品になるようなそれなりの大きさのエビやカニならわかるが、ミジンコやフジツボ、アミなどまで切手になっているとは驚き。かつて話題になったバナメイエビがエクアドルやコスタリカの切手になっているのも面白い。本土復帰前の沖縄(琉球)の切手も紹介されている。図書館の内容紹介は『人びとの暮らしと密接に関わってきたエビやカニなどの甲殻類は、世界中で郵便切手に描かれて親しまれてきた。郵便切手をもとに、甲殻類の生態や文化との関わりを、豊富な知識と経験に基づいて紹介する』。

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