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朝鮮短篇小説選 下

大村益夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003207420
ISBN 10 : 4003207424
Format
Books
Publisher
Release Date
April/1985
Japan

Content Description

1930年代〜1940年代前半の朝鮮文学は、時代に逆行するかのように多くの秀作を生みだした。下巻には、その中から、冗談めかした語りの妙味を特徴とする金裕貞の「椿の花」「春・春」やダダイズム作家李箱の「翼」を始め、「そばの花咲く頃」「少年行」「五月の薫風」「滄浪亭の記」「泥濘」「留置場で会った男」「狩り」「巫女図」「習作室にて」の12篇を精選。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 中玉ケビン砂糖

    実験的な文体・作風と見なしがちなのは、何もそれが画期であるとか才気走っているとかのポジティブな理由ではないはずだ。戦前戦中(もしくはもっと遥か大過去)の暗い歴史をひもとけばわかるように、漢文とハングルのせめぎあいの中に「統治」という形で日本語という言論統制までもが混淆し、長らく「『なにで』紡ぐのか」「『なんのために』紡ぐのか」という問題があったのは想像に難くない。

  • 蛇の婿

    上巻に比べ、どうにもならない貧困や理不尽なほどの不幸は圧倒的に影を潜め、そのかわり男女間の情愛の流れなどの人間関係や人生における哲学的な姿勢などの占める割合が圧倒的に多くなっています。上巻と下巻の作品の配置はほぼ時系列順との事ですから、作品傾向の変化の原因に朝鮮と日本との併合があったのは間違いないでしょう。上巻の解説で植民地支配は人を狂わす閉塞した空間とかネガティブな書き方を多用していますが、生活が上向き理不尽な差別が無くなり、まっとうな人間関係に興味が出てこなければ下巻の短篇のラインナップは無いですね。

  • 二人娘の父

    「韓国文学を旅する60章」と併読。上巻は朝鮮文学のプリミティブな感覚がむき出しの作品が多い印象だったが、下巻は日帝支配下で日本留学する作家も増え、それが複雑に作品の中に落とし込まれる。李箱「翼」を始めとして、一筋縄ではいかない作品も多いが、韓国文学の現在につながる「なにか」を感じる。

  • wei xian tiang

    意外に面白かった。インテリから見た地方民衆の捉えどころのなさというか、理解の範囲の外にあるものに接した驚きを題材にした「狩り」はつげ義春の世界に通じるものがある。

  • ville

    鐘路のホテルで読んだ。李箱はすごい。朴泰遠もいい。

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