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戦史の余白

大木毅

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784867930106
ISBN 10 : 4867930105
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2023
Japan

Content Description

三十年戦争、アメリカ独立戦争、ナポレオンのロシア遠征、第二次大戦でのウクライナを舞台にした戦いから、マンシュタイン、山本五十六などの知られざる秘話まで―従来の正面からの評論とは趣が異なるが、戦史・軍事史のさまざまな側面を、いわばからめ手から描きだしたユニークな一書。軍事史の第一人者による、最新の戦史。

目次 : 第1章 「近代化」する戦争(「北方の獅子」の快勝―グスタヴ・アドルフとブライテンフェルト会戦/ 近代散兵の登場―アメリカ独立戦争の戦術的一側面/ マレンゴ余話二題/ 雪中に消えた大陸軍―ナポレオンのロシア遠征/ アルビオン作戦―ドイツ軍最初の陸海空協同作戦/ 第一次世界大戦の「釣り野伏せ」)/ 第2章 雪原/砂漠/廣野―第二次世界大戦、無限の戦場(鷲と鷹―英本土航空戦/ 上海に罠を仕掛けた男―フォン・ファルケンハウゼン小伝 ほか)/ 第3章 軍事史万華鏡(ビアスの戦争/ 「ハイル・ヒトラー」と叫ばなかった将軍 ほか)/ 終章 「戦史は繰り返す」か―現状分析への歴史の応用(テーゼとアンチテーゼ/ 「記号」はいらない/ 「歴史は繰り返さないが韻を踏む」/ 概念の陥穽)

【著者紹介】
大木毅 : 1961年東京生まれ。立教大学大学院博士後期課程単位取得退学。DAAD(ドイツ学術交流会)奨学生としてボン大学に留学。千葉大学その他の非常勤講師、防衛省防衛研究所講師、国立昭和館運営専門委員、陸上自衛隊幹部学校(現教育訓練研究本部)等を経て、現在著述業。『独ソ戦』(岩波新書、2019年)で新書大賞2020を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    戦争で真面目に殺し合っているはずが、思いがけない失敗や錯誤を招く。ナポレオンは戦争の天才だったが、彼が病気になるとフランス軍は失態を重ねた。北アフリカ戦役はロンメルが命令無視を重ねたため起き、フィンランドをなめてかかったソ連軍は狩人のゲリラ戦に翻弄された。独裁者ヒトラーもプロシア軍人のプライドと正面から対すると譲り、山本五十六は「言って聞かせ」はしなかった。主に敗者側のエピソードには、人間のやることに完璧はないと再認識させられる。戦争の分析に際して「歴史が韻を踏んでいないか」見る目を養わねばならないのだ。

  • skunk_c

    今や日本の戦史研究者として押しも押されぬ存在となった著者が、ゲーム誌『コマンドマガジン』に発表したコラムをまとめたもの。したがって古くは三十年戦争からベトナム独立記のフランス外人部隊まで、広いスパンの中からトピックを拾い、著者ならではの見立てをしていく。通常あまり話題にならない話もあり、興味深かった。北アフリカ戦線ではロンメルよりオーキンレックを評価するあたりは、リデルハートと異なる。また山本五十六にまつわる話が終盤にあるが、巷にある安直な批判を排する方向。終章の戦史観については著者の真面目さが滲み出る。

  • Koning

    大木さんがCommand magazine 誌に寄稿したまとめ本というのだが、S&T誌のAl NofiのFYOと同様欠片でも面白い話ばかりで楽しいが、丹念に一次資料にあたる積み重ねなのだという事は銘記すべし。

  • kawa

    17世紀の三十年戦争から第二次大戦までのヨーロッパ(アメリカと北アフリカも有り)における著名な戦いの概略が学べる。印象に残るのはアメリカ独立戦争、ナポレオンのロシア遠征、ドイツの英本土航空戦、ソ連のフィンランド侵攻、ロンメルの北アフリカ戦等。とりわけ英国とは戦いたくなかったヒトラーの英本土航空戦の失敗原因が、爆弾搭載量の大きな四発爆撃機を持たなかったことと、メッサーシュミット戦闘機の航続距離の短さという武器の性能問題であったことを初知り。そこを読めなかった日本は三国同盟に突き進み亡国の憂き目に合うわけだ。

  • ようはん

    近代ミリタリーに精通していないと上手く理解できない部分もあったが楽しく読めた。マンシュタインユダヤ人説やミッドウェーで山本五十六は将棋を指していたか?などの小ネタ検証が一番面白い。

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