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宇宙大将軍侯景sfアンソロジー 梁は燃えているか

大恵和美

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784909868206
ISBN 10 : 4909868208
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

六世紀、南北朝時代の中国に稀代の梟雄が誕生した。北朝・南朝の双方で反乱を起こし、自身が巻き起こした混沌の中で、前代未聞の称号「宇宙大将軍」を名乗った男、侯景である。
侯景の知名度は高いとはいえない。しかしその人生、その時代はいわば「ネタの宝庫」だ。ではそれらを種に物語を書いたら、どのような実が結ぶだろうか――。
本書には、宇宙大将軍侯景をインスピレーションの種として、15名の作家が銘々に紡いだ15篇の物語が収録されている。

「アンソロジーを編むにあたっては、侯景SFというテーマがあまりにも狭いため、似たような作品ばかりになるのではないかと心配した。しかし、ふたを開ければとんでもない。極狭のテーマに対し、かくも多種多様な作品が寄せられたのである」(編者解説より)

予備知識はいらない。読者のなかに、異形の怪物として侯景が立ち上がるかもしれないが、責任はとれない。ご注意を。

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Book Meter Reviews

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  • よっち

    中国南北朝時代に宇宙大将軍を名乗った侯景を題材としたSFアンソロジー。北朝でホットドッグ、南朝でハンバーガーが流行る牛筋皮パンク、泰山で黄月英と出会った若き日の侯景。乱の最中に民衆救済のために真諦と立月が下した決断。侯景に君子化実験を試みる王偉。南北朝時代を追体験する歴史研究家。宇宙帝国と自作SLGを解説する高校生と敗走する侯景。謎の物体で中国統一して宇宙到達する侯景。侯景の前に次々と現れる謎の集団。侯景の肉を巡る悲喜劇。様々な侯景が躍動していて、すごいものを読んだという感想しか出てきませんでした(苦笑)

  • さとうしん

    実は前作にあたる『長安ラッパー李白』が個人的にいまひとつだったので今回もどんなもんだろう?と不安だったのだが、冒頭の十三不塔作品から完全に持ってかれた。我ながら「クソッ、クソッ、こんなので……」という気分。似たような作品ばかりになるのかと思いきや、各作品それぞれの梁でそれぞれの宇宙大将軍を描き出している。SFというよりはファンタジーに近いような作品もあるが、それもまたよし。不安に思う向きも是非騙されて手に取ってほしい。

  • 電羊齋

    広大な宇宙を駆け巡る侯景、侯景とある人物との夢の対決、シミュレーションゲーム、カードゲーム、きれいな侯景、加速器実験、電波天文学×仏教ネタ、ハンバーガーなどなど実にさまざまな南朝梁と宇宙大将軍侯景を描き出す。それぞれの作品でSFやファンタジーの方法を用いてそれぞれまったく違う、それでいて「宇宙大将軍侯景」以外の何者でもない侯景を描き出していて本当に楽しかった。みんな違ってみんな侯景!

  • nizi

    魏晋南北朝なんてマニアックな時代の中でも、その肩書きからそこそこ知名度がある宇宙大将軍侯景を題材にしたSF短編集。百合小説で有名な中国人作家陸秋槎がいるので、ひょっとしたら女体化ものかと読んだら、普通の宇宙歴史物でそこがびっくり。

  • 河イルカ

    出版されることを偶然にもエイプリルフールに知ってから待ち望んでいた一冊。タイトルからしてファンタジーだが、宇宙大将軍なんてあり得ないものがあり得るのが中国史の面白いところ。 アンソロジーと言っても歴史と宇宙の組み合わせで内容は限られると思いきや、色々なネタが登場して非常にバラエティー豊か。 タイトルのインパクト勝負の本ではなく、中国文化の様々な栄養素を摂取できる。

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