Books

なぜ戦争をえがくのか 戦争を知らない表現者たちの歴史実践

大川史織

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784909710154
ISBN 10 : 4909710159
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2021
Japan

Content Description

当事者にしかわからない体験や記憶を語り継ごうとするとき、どのような方法があるでしょうか。過去の出来事を“未来に起こりうる”こととして想像することも、ひとつの方法です。知らないことを知ろうとするとき、“歴史する”実践方法やそれを伝える表現の仕方もさまざまです。この本では、写真を撮る、絵を描く、小説や漫画を書く、映像、音楽、演劇、工芸、彫刻、アプリを作るなど多彩な表現で歴史実践をしている表現者たちが、どのように思考をめぐらせ、ことばを選び、戦争をえがこうとしているのかを知りたいと思いました。

目次 : 逃れようのないものへの違和感や怒り(小泉明郎)/ 不在を、どこまで“見る”ことができるか(諏訪敦)/ そこにいたであろう人を、みんな肯定したい(武田一義×高村亮)/ 不時着と撤退戦/いつもどうしても含まれてしまうこと(遠藤薫)/ ニーナたち、マリヤンたちの“コイシイワ”(寺尾紗穂)/ 書くことでたどり着く、想像の外へ(土門蘭×柳下恭平)/ いつも間に合っていないし、いつも間に合っている(後藤悠樹)/ 失敗の歴史、破壊される瞬間と、眠ってしまう身体(小田原のどか)/ 四隻の船と、青森から航路をひらく(畑澤聖悟)/ 特別な時間のおわりと、記憶をたどる旅のはじまり(庭田杏珠×渡邉英徳)

【著者紹介】
大川史織 : 1988年神奈川県生まれ。映画監督。慶應義塾大学法学部政治学科卒。マーシャル諸島で戦死(餓死)した父を持つ息子の慰霊の旅に同行したドキュメンタリー映画『タリナイ』(2018年)で初監督。編著書に『マーシャル、父の戦場―ある日本兵の日記をめぐる歴史実践』(みずき書林、2018年)。両作品で山本美香記念国際ジャーナリスト賞・奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Nobuko Hashimoto

    写真、絵画、映像、彫刻などの創作を通じて戦争を「えがく」表現者たちのインタビュー集。聞き手(著者)もドキュメンタリー映画の監督。あえて対談相手やその人の作品の写真は載せず、言葉だけにしたそうだが、聞き手の活動に関連があると思われる写真は多数掲載されているので、インタビューの印象が薄れてしまっている。字の部分も、書き手が複数いるかのような体裁になっていて少々混乱。個々の作家の活動が印象に残るように編まれていれば、さらに良かったように思う。

  • hdk

    今年読んだ本のうちで最も印象に残った大切な本。美術作家。絵描き。音楽家。小説家。演劇実践者。写真修復など、それぞれの個人的な事情や、課題意識から戦争に主体的に関わり、表現を続けていく人たち。皆が皆、信頼できる言葉で話している。折に触れ再読したい。

  • 林克也

    このクソな日本政府、ミャンマー軍、中国共産党、その他大勢の各地の貉たちが跋扈するこの地球、もう持ちこたえるには厳しいところまできているのかもしれないが、著者の大川史織さんをはじめとして、ここに登場した人たちの才能、情熱、思考の深度など、すばらしい若い人たちがいるということをかすかな光に、地球の未来に少しは希望を持っていいのかもしれないと思う。

  • Go Extreme

    小泉明郎:逃れようのないものへの違和感や怒り 諏訪敦:不在をどこまで見ることができるか 武田一義×高村亮:そこにいたであろう人をみんな肯定 遠藤薫:不時着と撤退戦・いつもどうしても含まれてしまうこと 寺尾紗穂:ニーナたち、マリヤンたちのコイシイ輪 土門蘭×柳下恭平:書くことでたどり着く想像の外へ 後藤悠樹:いつも間に合っていないしいつも間に合っている 小田原のどか :失敗の歴史・眠ってしまう身体 畑澤聖悟 :四隻の船と青森から航路をひらく 庭田杏珠×渡邉英徳:特別な時間のおわりと記憶をたどる旅のはじまり

  • rz

    内容はさておき、凝れば凝るほど読者には不親切になるたぐいのブックデザインの典型で集中をだいぶ削がれた感がある。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items