演奏家が語る音楽の哲学 講談社選書メチエ

大嶋義実

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065239773
ISBN 10 : 406523977X
フォーマット
出版社
発行年月
2022年05月
日本
追加情報
:
224p;19

内容詳細

音楽そのものへ!楽譜の向こう側への通路を拓き音の命を甦らせる演奏家とは?

目次 : 第1章 音を奏でる人類(笛の霊力/ 楽器は宇宙を耕す ほか)/ 第2章 「音楽そのもの」との交歓(音楽からの呼びかけ/ 呼びかけに応える者 ほか)/ 第3章 音楽に表れるのは個性か普遍性か(個性偏重という罠/ コンクールでの選考 ほか)/ 第4章 音符の奥に立ち上がる音楽(譜読みという作業/ 現代音楽を読んでみる ほか)/ 第5章 響かせること、響きを合わせること(オーケストラを正面から聴く/ ピアノの孤独 ほか)

【著者紹介】
大嶋義実 : 1958年生まれ。1981年京都市立芸術大学卒業後、同年ウィーン国立音楽大学入学、1984年同校卒業。プラハ放送交響楽団首席フルート奏者、群馬交響楽団第一フルート奏者を経て、京都市立芸術大学・大学院教授、副学長。アジア・フルート連盟日本本部長。ロンドン、ウィーン、プラハ、フィレンツェ、ローマなど海外での多くの公演をこなす一方、各地の主要音楽祭に招聘されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    フルート奏者であり京都市立芸大教授(副学長)の著者。演奏家かつ教育者としての考察は、非常に深く納得感がある。「個性を伸ばす教育」「学生はお客様、大学はサービス産業」という風潮に警鐘を鳴らし、「クラシック音楽において、個性の主張や己が感情の発露などという低次元の表現は何の意味もない。その音楽がどう演奏されたがっているのか、楽譜に記された音符から読み解くことだけが奏者に課された責務である」という見識に共感する。楽器、大学、コンクール、宗教等、古今東西の様々な言葉を引用しての巧みな語り口が満喫できる豊かな一冊。

  • やま さん

    新聞に茂木大輔の書評があり、面白そうだと思って読み始めた本。音楽の哲学というから理論的なのかと思っていたが、随筆っぽい感じがする。それでも、「音符の奥に立ち上がる音楽」、「響かせること、響きを合わせること」はなかなか納得させる。◇調性の話がとても面白い。なぜ、調性に色がつくのだろうと思っていたが、その理由も垣間見たような気がした。クラヴィコードを持ち運んでいたモーツァルトの生活など、その風景が見えるような文章はチェコやウィーンで生活していた人のものだと思った。意外とおすすめ。

  • かわかみ さん

    タイトルに惹かれたが盛り過ぎだ。哲学的ではない散文だった。第一章で専門のフルートという楽器への偏愛を散々吐露したのは我慢するが、音楽が冥界または形而上のものだという信念のもと、人との関わりをいろいろ述べている。人類学などを援用するのはよいが、それが中沢新一とか内田樹の思いつきだからがっかりする。以前読んだ伊東友計著「西洋音楽の正体」の音楽は文化的人工物であるという見解とは対極にある。楽譜は音楽そのものではない、という人目をひく警句もそのような音楽観が前提なので注意が必要。肩のこらない随筆として読むべき。

  • ぐんまくん。 さん

    哲学とあるが、一貫した主張があるわけではなく、エッセイに近いと思う。とは言え、意外?と考えさせられるところが多かった。 オーケストラが世界に広まった理由、各地のオケが独自の響をもつ理由の考察は、とても興味深い。現代音楽の著者の独自の定義には、なるほど、確かに! と共感した。

  • Naomi さん

    エッセイである。でも音楽好きにはとても泣けるエッセイである。こういうしなやかな音楽好きでありたい。

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大嶋義実

1958年生まれ。1981年京都市立芸術大学卒業後、同年ウィーン国立音楽大学入学、1984年同校卒業。プラハ放送交響楽団首席フルート奏者、群馬交響楽団第一フルート奏者を経て、京都市立芸術大学・大学院教授、副学長。アジア・フルート連盟日本本部長。ロンドン、ウィーン、プラハ、フィレンツェ、ローマなど海外

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