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君たちはなぜ、怒らないのか

大島武

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784532169282
ISBN 10 : 4532169283
Format
Books
Release Date
May/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

自由で前衛的な作風で知られる「世界のオーシマ」は一方で、礼節の人であり、家庭を重んじる常識人だった。そして…よく怒る。矛盾だらけの、甘えんぼ。そんな親父の人生を、映画監督として、一人の男として、二人の息子がたどっていく。

目次 : 第1章 青春、そして人生(深海に生きる魚族のやうに、自らが燃えなければ何処にも光はない。/ 世の中は自分にとって都合のいいものとは限らない。不条理なものなんだ。 ほか)/ 第2章 映画監督、かく語りき(ああこんなにも、髪を、そして女優であることを大切にしている人がいるのか。/ 次は爆弾を投げてやる! ほか)/ 第3章 父から息子への教え(青春は不可能性の発見である。/ 考えるだけでなく、書きなさい。 ほか)/ 第4章 病後 生と死を見つめて(ここは、アフリカ!/ それならいっそ、大島渚は今までの大島渚とは全然違う人間になってしまったほうが楽ではないか。 ほか)/ 終章 大島渚の作文「タケノコごはん」(その時はじめて、やっぱり戦争はしない方が良いのかなあ、と思ったのでした。)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • どんぐり

    『戦場のメリークリスマス』『愛のコリーダ』で知られる映画監督大島渚。2013年1月15日、神奈川県藤沢市の病院で肺炎により死去、享年80歳。戒名は大喝無量居士。「何言ってんだ、バカヤロー」はあまりにも有名だが、その墓碑には座右の銘「深海に生きる魚族のやうに、自らが燃えなければ何処にも光はない」(明石海人の言葉)が刻まれている。そこから始まる50の言葉。世間では怖いイメージが先行しているが、お二人にとっての父親は、非常にやさしい人だった。やはり「仕事はヌーベルバーグでも、家庭は松竹メロドラマで」だったのだろ

  • 1.3manen

    世の中は自分にとって都合のいいものとは限らない。不条理なものなんだ(19頁)。反権力ながら権威主義的。前衛的作品でも大ヒットを望むなど、アンビバな性格が同居していた渚氏(63頁)。私も両義性ある人物描写をしてきたシナリオライトを有しているので共感。若者よ、変えようと思わないのか?(67頁)という問いは今なお、有効な問いだ。就活が終わればそれで事足れりなのか? と。読書家渚氏は、マルクス主義や革命思想を多読、革命家像を作り上げていたがくだらない連中と考えた京大学生時代があった(96頁)。

  • 青木 蓮友

    うわあ、読後こんな気持ちになって泣くとは。胸がいっぱいですよもう、大島渚という人の大きな風呂敷にすっぽり包まれたみたい。お子ふたりの存在と作文「タケノコごはん」と、そしてこの本。出版されたのは2014年ですが、2022年はもっともっとさらに重要貴重かつ普遍的な意味を持ちましたよね。よくぞご兄弟、企画してくださいました。とても幸いでしたわたし。キョンキョンの「ホントのコイズミさん」で大島新さんを知り、この共著に導かれました。人間大島渚の世界と素顔のギャップにホント驚いたし、知ることができて心底良かったです。

  • ceskepivo

    テレビで観る大島監督の人間性が息子二人によって綴られている。大島監督は良き夫であり、良き父親であり、そして良き人間であった。次男の小学校卒業式での先生方へのお礼の言葉は名文である(154ページ)。これを読むためだけに本書を手に取ってもよいであろう。「子どもらは、正しいことを正しいと言い、美しいものを美しいと感じ、愛するべき人愛することを学び、それができること力を身に付けました。人間としてこの世に生きるために、これ以外の何が必要がありましょうか。・・・」

  • ブック

    とても面白く、読み始めたら一晩で読み終えてしまった。大島渚という人物の「自分へのまっすぐさ」を感じる愛に溢れた文章。この「自分へのまっすぐさ」とは、外から見ているとダブルスタンダードな側面も多々あるのだが、自分にはあくまでもまっすぐなのだ。ひとつひとつのエピソードが愛らしく、思わず声に出して何度も笑ってしまった。大島渚とは愛情の人だったのだと思うし、昨今、「なぜ君」や「香川1区」を世に出した大島新監督も、そのドキュメンタリー作品の中に秘めたメッセージから「この親にして」と感じるのだ。素晴らしい著書です。

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