語り継ぐ横浜海軍航空隊 有隣新書

大島幹雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784896602289
ISBN 10 : 4896602285
フォーマット
出版社
発行年月
2018年10月
日本
追加情報
:
224p;18

内容詳細

横浜市金沢区にある富岡総合公園は桜の名所でもあり、花見の季節には多くの人が訪れる。しかし、この公園の一帯がかつては飛行艇を主力とした横浜海軍航空隊(浜空)の基地であり、桜の木が隊員たちの手によって植えられていたことを知る人は少ない。この場所にはいかなる歴史が刻まれているのか。どのような人びとの人生が交差しているのか。ゆかりの人びとへの取材と残された記録を読み解き、戦争と平和へのさまざまな思いが明らかになる。戦争体験、死者ヘの慰霊のかたちを描き出し、戦争の時代と現在とをつなぐ歴史ノンフィクション。

目次 : 桜の由来/ 飛行艇の海/ 横浜海軍航空隊誕生/ ツラギの悲劇/ ツラギを伝える/ 浜空生き残り隊員の回想/ 飛行艇隊の戦い/ 終戦前後/ 浜空ノスタルジア/ 神社から慰霊碑へ/ 生き残った特攻隊員の思い/ 大掃除と慰霊祭

【著者紹介】
大島幹雄 : 1953年宮城県生まれ。早稲田大学第一文学部露文科卒業。大学卒業後、サーカスプロモーターの仕事に携わるかたわら、執筆活動に取り組む。早稲田大学非常勤講師、石巻若宮丸漂流民の会事務局長などを務める。石巻学プロジェクト代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さきん さん

    野島公園の掩体壕は知っていたが、もっと北側にも水上機の基地があったとは知らなかった。米軍も性能面で勝てなかった大型水上機で、現在の自衛隊の水上機にもその伝統は受け継げられている。南方のツラギに進出した際に主だった部隊は壊滅し、残りも硫黄島でほとんど飛ばすことなく散った。生き残りは、気を失ってなど不本意な形での捕虜になっており、戦後も50年近く経ってからやっと証言を残すようになった。

  • roatsu さん

    飛行艇を装備した横浜海軍航空隊の部隊史と基地があった横浜市富岡の戦中戦後、そして海軍飛行艇部隊の凄絶な戦史の一部等を順に綴った労作。富岡在住の著者がふとした縁で浜空所縁の人々と出会い、住んでいる土地で繰り広げられ埋もれゆく歴史のドラマを掘り起こして丹念に記録したことは亡きご英霊、先人達への何よりの供養だと思う。ガ島戦において接近中の米軍大船団を発見できず、昭和17年8月7日払暁の完璧な奇襲で装備機材もろともツラギにて全滅したことのみが知られる横浜空だが、九死に一生を得た生還者の証言と今日に伝わる記録からは

  • いりあ さん

    大島幹雄氏による横浜海軍航空隊の辿ってきた歴史をインタビューなどを中心にまとめたものです。横浜市金沢区の桜の名所「富岡総合公園」一帯が、かつては九七式飛行艇や二式大艇が飛び交う日本でも屈指の飛行艇基地だったとは近所に住んでいますが知りませんでした。今度は本書を読んで知ったことを胸に散策してみようと思います。また、本書では歴史だけでなく、現状についても触れられており、戦争体験者の高齢化が進む中で、このように証言などをまとめて後世に残すという作業が、戦争を知らない世代にも語り継ぐためにも急務だと感じました。

  • onepei さん

    そのままだと埋もれそうな話でよかった

  • Anier さん

    飛行艇、という、比較的地味な部隊にスポットをあてたルポルタージュ。地元、ということで、この様に出版されたのは慰霊にもなると思う。この様な過去があって今の繁栄がある、ということを改めて思いました

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大島幹雄

1953年宮城県生まれ。早稲田大学第一文学部露文科卒業。ノンフィクション作家、サーカス学会会長。石巻若宮丸漂流民の会事務局長、早稲田大学非常勤講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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