声でたのしむ美しい日本の詩 岩波文庫別冊

大岡信

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003500286
ISBN 10 : 4003500288
フォーマット
出版社
発行年月
2020年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
400p;15

内容詳細

詩は本来、朗唱されるものです。焦がれる恋の思いを訴え、人の死を悼み、自然の美しさをほめ、ことば遊びをたのしむ。万葉集から現代詩まで、日本語がもつ深い調べと美しいリズムをそなえた珠玉の作品約四百を選び、鑑賞の手引きとなる注記を付しました。

目次 : 古典和歌/ 近代短歌/ 歌謡・連句/ 近世俳句/ 近代俳句/ 近・現代詩

(「BOOK」データベースより)

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『 声でたのしむ 美しい日本の詩 』題名に...

投稿日:2021/07/11 (日)

『 声でたのしむ 美しい日本の詩 』題名にしたがって、目で眺めるだけでなく、素直に声にしてみると、ただ読んでいるだけではなかなか得ることのない、充実感が得られた。自分で発して、耳にして、音にして、染み入るひびき。詩そのものの持っている味わい深さや、意味の奥深さがさらに、息づいてゆくような感覚がある。言葉そのものとたわむれる実感。詩に込められている意味が浮かび上がり来るような不思議な体感。詩と添えられた文にイマジネーションを刺激されては、次々と声にしてゆく能動的な楽しみ。美しい詩が生む音の世界、良いです。

seigo-hk さん | 長崎県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO さん

    岩波文庫別冊で詩歌のアンソロジーです。大岡信さんが和歌、短歌、俳句の選者で谷川俊太郎さんが金・現代詩の選者となっています。副題に声で楽しむとあるように自分で声に出して読んでいると気持ちがすっきりするような感じもします。むかし教科書などの入っていた作品などもあり懐かしい気持ちになりました。時たま声に出して読むのもいいですね。

  • しゅてふぁん さん

    ‘声でたのしむ’というタイトル通り、いつの間にか自然と口ずさんでしまうような詩歌が集められたアンソロジー。大好きな古典和歌、馴染みのない近代和歌や俳句、テンやマル等を使用する定型のない近現代詩、どれもそれぞれの時代を反映していて面白いです。こうして古代から現代までを通して読むと、改めて古語の響きは格別だと思いました。言霊信仰が根付いていた古代の‘ことば’は力強いですね。三十一文字や十七文字の間から滲み出てくる情感や風景を堪能しながら、日本のことばはなんて豊かなんだろうと感動しました。

  • 森の三時 さん

    電車の中なので、文字を目で追いかけ心の中で声に出して読みました。短歌、俳句、詩、どれも少ない文字数に凝縮されているから、単に文字数では計れない情報量なのだと感じました。ひとつひとつ読む間に時を置き、心情や情景にひたっていると図書館の貸し出し期限に間に合わず、最後の方の近現代の詩は、流し読みになってしまいました。またいつか読んでみようと思います。やっぱり古の和歌に心を惹かれました。たとえば、同じ月を見ている、そして月を見て同じような気持ちを感じていると思うと、ロマンチックです。

  • フム さん

    『声の力』で谷川俊太郎さんが自作の詩を朗読していることを話していて、私も詩を声にだして読みたくなった。声にだして読むという観点で選ばれた古代から現代までの和歌・俳句・歌謡・近現代詩。大岡信さんと谷川さんの選んだものだ。和歌の中には百人一首や教科書で学んだ作品もあって、知っている!と嬉しくなりながら読んだ。学校の授業で声にだして暗唱したことも、やはり意味のあることだったのかもしれないと思った。自分が口ずさめる歌があることは素敵なことだと思う。「声で楽しむ…」とタイトルにあるのに、実は黙読してしまった。(続)

  • katsubek さん

    COVID-19が世を席巻する御時世、「朗詠」という楽しみが奪われがちである。しかし、詩歌はそもそも、声とともにあったものであろう。それゆえ、時には朗々と声高く、朗唱したいものである。そうした時に初めて、言葉の美しさに気づき、一つ一つの言葉の意味が明らかになる。個人的には、古典和歌が最も好みであるが、全編を通じて興味深かった。大岡氏、谷川氏の解説も楽しく、解説に書かれている内容について更に調べてみるのも、楽しかった。

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人物・団体紹介

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大岡信

1931年生まれ。詩人、評論家。東京藝術大学名誉教授。日本ペンクラブ元会長。1997年文化功労者、2003年文化勲章受章。2017年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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