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村上春樹論 サブカルチャ-と倫理

大塚英志

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784948755932
ISBN 10 : 4948755931
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2006
Japan

Content Description

村上春樹を介して、サブカルチャーにとっての根拠や責任、倫理といった問題を考える。「村上春樹と吉本ばなな」「〈ぼく〉と国家とねじまき鳥の呪い」「ノンフィクションと非「暴力」」など、10編の論考を収録。

【著者紹介】
大塚英志 : 1958年生まれ。筑波大学第一学群人文学類卒。まんが雑誌の編集者を経て、まんが原作者、批評家。神戸芸術工科大学教授。批評誌『新現実』主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • バグマン

    「歴史」を失った日本では文学が困難である。中上健次でさえ、途中から「偽史」=サブカルチャー(ジャンクの寄せ集め)によって物語る方向へ進んでしまった。歴史の不在により、文学が現実を反映し、現実に影響を及ぼす、ということが信じられなくなってしまう。むしろそれを信じてしまうのは大きな誤りだ。偽史を担ぎ出して現実を構築するのはオウム真理教と変わらない。「記号しかない」「サブカルチャーしかない」という空虚さに耐え、歴史の虚構化を徹底した村上春樹が、結果的に当時もっとも倫理的だった、というのが大塚英志の主張。

  • i-miya

    サブタイトル=サブカルチャーと倫理/ P003 ○村上春樹と吉本ばなな/ ○<ぼく>と国家と『ねじまき鳥』の呪い/ 戦後の日本がそもそも<正史>を欠いている。社会が<歴史>を欠いていた。麻原しょうこうがはじめて<正史>を説いた。<正史>さえ語れない保守論壇の人々。○村上春樹作品と<歴史>/ P038 ○ノンフィクションと非「暴力」-『アンダーグラウンド』/ P044 麻原が用いた物語の方法「まわりにあるジャンクを積極的に寄せ集め、流れを作る」これは村上春樹の方法と同一。

  • ばなな、龍、庄司薫、大江健三郎など作家との対比。日本文学の変遷、村上春樹文学が獲得したモノ―きっと彼を好きではなくとも、読み応えもあるしおもしろいものだと思う。

  • なつのおすすめあにめ

    とにかく国内の評価と世界的な評価とがズレている作家、村上春樹。主に国内では叩かれている印象で、それに対抗するために内田樹は『村上春樹にご用心』でベタ褒めしてバランスをとっていた。では大塚英志はどうか?サブカルチャーの責任に自覚的であるとして、(欠点を指摘しつつも)『ねじまき鳥』『アンダーグラウンド』を評価すると書いている。これはかなりフェアな態度だ。しかしこの後の本で「構造しかない」と大塚は言うらしいのだが…。『物語論で読む村上春樹と宮崎駿』と『サブカルチャー文学論』を読んで大塚の村上春樹論を補強したい。

  • aoi_zero

    村上春樹ってそんなに深読み出来る作家だったのか。ちょっと読み直したくなってきた。小説内における現実→記号→象徴の関係性の話が面白かった

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