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千夜一夜物語 9 バ-トン版

大場正史訳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480038494
ISBN 10 : 4480038493
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2004
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

“白鳥の王女”を慕って、はるか彼方の不思議の島を訪ねるハサンの愛と官能と不思議に彩られた大冒険を描く、「シンドバッド」と双璧をなす雄篇「バッソラーのハサン」、どん底生活の中にあっても無欲で豪快に日々をおくる貧しい漁師が、ふとしたことから君主の目にとまり、その側近者になるまでを描く、爽やかな傑作「バグダッドの漁師ハリファー」などを収録。古沢岩美画伯の艶麗な挿画も楽しい。

目次 : モハメッド・ビン・サバイク王と商人ハサン(第七百五十六夜‐第七百七十八夜)/ サイフ・アル・ムルク王子とバディア・アル・ジャマル王女の話/ バッソラーのハサン(第七百七十八夜‐第八百三十一夜)/ バグダッドの漁師ハリファー(第八百三十一夜‐第八百四十五夜)/ バグダッドの漁師ハリフ(ブレスル版による)

【著者紹介】
リチャード・F・バートン : 1821‐1890。イギリス生まれ。ヨーロッパ各地を放浪して育つ。大学中退後、軍に志願してインドに渡り、近東の諸言語・習俗を調べた後メッカ巡礼を果たす。ナイル川水源への探検、中央アフリカでの探検をはじめ、西アフリカ、ブラジル、シリアにまで足をのばした。奔放不羈、政府や上流階級と相容れず、晩年は辺境の領事として転々とし、生涯を終えた

大場正史訳 : 1914‐1969年。佐賀県生まれ。本邦初の『バートン版千夜一夜物語』の完訳を遂げたほか、外国文学、性風俗をめぐる、多数の著書・訳書を遺した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希

    巻の半分程を占める『バッソラーのハサン』が面白かったです。シンドバッドと双璧をなすようですが、堪能と不思議を彩る大冒険譚でドキドキさせられました。全体を通じ、今のファンタジーに繋がるものがあると思います。

  • きゃれら

    読みたい本を図書館から借りてき過ぎて立て込んでくると読みたくなるから困る。9巻目に出てくる主人公の男たちはダメ男ばかり。好きな女を追いかけるハサンの一途さは破滅的で、運の良さ(信仰からくるんでしょうね)ですべての災厄を乗り切っていく。楽しいからいいけど。漁師ハリフは千夜一夜版わらしべ長者。ちょっと違うか。

  • ぷるぷる

    9巻にもなると全貌は大体全部同じような話だと分かっていて「王様の息子が旅に出て遭難して苦労してお色気楽しんで最後は美女と幸せな人生をおくる」わけです。でも、つまらないかというとそんなコトなくて本作の「バッソラーのハサン」は一番面白かったかもしれない。魔王の王女に恋をしてなんとか結婚するものの逃げ出され、命をかけて取り戻しに行くという冒険談にワクワクしました。どっかであったような話ではあるのですがね。要するに頭空っぽにして只々楽しんで右から左に抜けさせるのがこの長大な作品の楽しみ方だとやっと気が付きました。

  • 圓(まどか)🐦@多忙のためほぼ休止中

    同時収録の「バクダッドの漁師ハリファー」と「バグダッドの漁師ハリフ」は、ほぼ内容は同じだけど伝わり方が良かったのか断然前者の方がテンポよく楽しめた。ありきたりな言い方だけど、物語は人から人へと渡るうちに姿を変えていきながら生き続ける、同じ筋でも料理のやり方で化けるしそれもひとつの力だと思った。「バッソラーのハサン」はやたら長いけれどそれなりにまとまっていたし、登場人物も他の話と比べて生き生きしていて楽しめた。長いこと読んできたけどこの巻は読んだ中で当たりの方。

  • ALBA

    先月読み終わっていたもののあらすじまとめに時間がかかりやっと本日完了報告。 7巻以前に出てきたシチュエーションが多く登場するこの第9巻ですが、圧巻は300ページ越えの「バッソラーのハサン」かな。 日本を舞台にしているらしいワク諸島というのも出て来ます。 あと「バグダットの漁師ハリファー」の主人公ハリファーのマヌケっぷりと素朴で愛嬌のある姿には癒されます(^^)。 全部で5話しかないのはこの巻くらいなので比較的読みやすいのも良い。 手始めのこの巻から読むというのもありかも。

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