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日本の公立図書館の所蔵 価値・中立性・書籍市場との関係

大場博幸

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784883673872
ISBN 10 : 4883673871
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2024
Japan

Content Description

19世紀半ばの北米において現代的な公立図書館が設置されたその時から現在の日本に至るまで,資料選択をめぐる議論は連綿と続いてきた。しかしながら,過去に主張されてきた理論に沿って蔵書が実際に形成されてきたかどうかについては,十分に検証されてきたとは言い難い。
本書は量的アプローチを用いて公立図書館の平均的な蔵書傾向を探り,その所蔵が書籍市場へ与える影響について考察している。図書館情報学研究者のみならず,図書館・行政・出版関係者等にも有益な知見を提供する。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • よっち

    連綿と続いてきた公共図書館の資料選択をめぐる議論。理論に対して蔵書が実際に形成されてきたかどうかを量的アプローチを用いて検証して傾向を探る1冊。19世紀半ばの北米で公立図書館が設置された時から現在の日本に至るまで、蔵書方針はどのように変わってきたのか。雑誌と新聞、教養新書、一般書籍、意見対立のある主題から公立図書館の平均的な蔵書傾向を探り、図書館と書籍市場の関係性から所蔵が書籍市場へ与える影響を考察していて、必ずしも市場傾向と一致しない方向性は伺えるものの、実際の市場への影響を数値化するのは難しいですね。

  • pati yayan

    重回帰分析自体は、さほど手間ではないと思うが、そこに至るまでの図書館の所蔵データの収集、仕分けなどの準備作業が膨大で、かなり大変だっただろうと推察されます。意見対立のある主題で、郵政民営化が妥当だったのかどうか、良くわかりませんが、図書館での図書の所蔵、貸し出しによる書店へ与える経済的な影響が少なからずあることがわかった事が有意義でした。

  • E(*^^*)

    長らく同じ司書が同じ場所で選書していると、蔵書が偏ることはよくある話。しかし、図書館自体が中立性を無視した選書を行うことは好ましくない。どちらの思想を支持するのかは、利用者の自由。この自由を図書館は奪ってはならない。

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