ブラックバイトに騙されるな!

大内裕和

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784420310758
ISBN 10 : 4420310758
フォーマット
発行年月
2016年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
207p;19

内容詳細

まだ社会経験の浅い学生を都合のいい労働力として、過酷な条件で働かせる「ブラックバイト」の問題点を浮き彫りにし、解決策までを提示する。
ブラックバイトの巧妙な手口とは? やめたくてもやめられないバイトから抜け出す方法、身を守る方法とは? 困っている本人に仲間・友人、大人たちは何ができるのか?
学生たちから直接相談を受け、早くからブラックバイトの問題提起を行ってきた第一人者による決定版。もはや知らないでは済まされない、若者をむしばむブラックバイトの実態が明らかになる!

『下流老人』『貧困世代』著者の藤田孝典氏、推薦!
「断言できる。これほどまで学生の生活について熟知している研究者はいない。
だから言える。学生よ! 親よ! いますぐブラックバイトに備えよ!」

内容詳細
はじめに
●1章 ブラックバイトってなんだ?
これが本当に学生アルバイトの実態なのか?/学生アルバイトの全国調査からわかったこと/事例集 これがブラックバイトだ! ほか
●2章 昔とまったく違う現代のバイト事情
辞めたら大学生活を続けられない学生たち/そんなことまでアルバイトにやらせるのか!?/短時間で稼げるバイトを求め風俗店に入る学生も ほか
●3章 働くことを義務づけられた学生たち
アルバイトしてでも大学進学を選ぶワケ/もはや親元からの学費援助には頼れない/親が子に勉強より「稼ぎ=アルバイト」を期待/レジャーランドからワーキングプアランドへ ほか
●4章 なぜ学生たちは進んで劣悪な職場にはまり込むのか
アルバイト応募での「バイ活」問題とは?/ブラックバイトとブラック部活との関連性/「バイトリーダー」「時間帯責任者」というやりがい?/「連勤自慢」と「睡眠不足自慢」 ほか
●5章 若者を食いものにする貧困ビジネス
非正規雇用に基幹労働を担わせて人件費を削減/人件費削減のためなら若者も食いつぶす/ブラックバイトは「貧困ビジネス」である/事例集 職場への過剰な組み込み手口 ほか
●6章 ブラックバイトは日本社会を壊す!?
若者の雇用不安定が再生産不可能社会を生む/「仲間」と「時間」を奪い文化の衰退ももたらす/社会に出る前の「助走期間」を崩壊させる ほか
●7章 法律のプロが語る対応策はこれだ
契約書が持つ効力は思った以上にすごい/給料未払いは証拠をそろえて自分で動く/賃金は1分単位でもらうことができる/アルバイトは有給休暇をもらえるのか? ほか
●8章 学生としての自分をもっと大切に
学生である自分を失いたくなければ準備を/大人たちにぜひ心得ておいてほしいこと/「人が育たない社会」から「人が育つ社会」へ/事例集 ブラックバイトからの脱出 ほか
●資料集 ブラックバイトに遭遇したら
ブラックバイト度チェック/いろいろな相談窓口

【著者紹介】
大内裕和 : 1967年、神奈川県生まれ。中京大学国際教養学部教授。専門は教育学・教育社会学。学生たちから直接相談を受け、彼らのアルバイト環境の劣悪化や労働搾取に早くから問題提起を行ってきた、ブラックバイト問題の第一人者。奨学金問題、格差・貧困問題についても積極的に発言しており、テレビや新聞などメディアからの取材も多い。こうした問題を広く社会に訴えるため、講演会で全国各地を飛び回っている。「奨学金問題対策全国会議」共同代表、「公正な税制を求める市民連絡会」参加呼びかけ人、「ブラック企業対策プロジェクト」のメンバーなどを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • けぴ さん

    昨今は塾講師でも時給1000円程度、割の良いバイトは少ないようです。問題は安い時給の上にサービス残業、自腹で自社製品の購入を強制、休日夜間含む不規則な勤務体制。20歳前後の最も心身とも充実した時期にブラックバイトで疲弊する様子が描かれています。最終章に具体的な対策の記載がありますが、この章をもう少し詳細にするとブラックバイトで困っている学生に良い本になりそうです。しかし根本的には学生を使い捨てにしようとする会社を放置している政治の怠慢につきます。普通に頑張る人が普通に生活できる社会を実現する政治が必要。

  • べる さん

    アルバイトが安い賃金で補助労働から基幹労働を担うように変わってきた。有利子に移行した奨学金制度を利用したり生活費を稼ぐ必要があったりする学生が増え、簡単に仕事を辞めなくなった。その中、雇う側は無理を押しつけるようになった。シフトに多く入らせ、職場への帰属意識や責任感を高めさせる。耐えないと就職に不利だと思わせる。個別指導塾の例などは自分の経験とも重なった。給料は1分単位で支払わなければならない。アルバイトも有給休暇が取れる。など労働法をその時に知っていたらもっと学生生活を優先に過ごせていたかもしれない。

  • 爺 さん

    自分が当事者だった15年近く前とは、大学生事情もバイト事情もずいぶんと違っているよう。ただ、昔からマックのバイトは「クルー」だとか、色々バイトだということを忘れさせるような施策はされていたし、スタバなんかの(当時の)オシャレ系バイトでは妙にプライド持っているやつもいなたな、そういえば。こうして格差社会が広がっていく。

  • 嘉月堂 さん

    「50円」時給が上がっただけで、やりがいを感じるなんて、上手にマインドコントロールされてると思いました。某カルト宗教のようです。「ブラック部活」というのもあるんですね。世の中あぶなくてしょうがないですわ。学校の先生もブラックバイトに洗脳されているからこんなことになるのか。労働法規は骨抜きにされるし,労働組合は頼りにならないし。「搾取」の仕方が巧妙になったんですね。「空想から科学へ」「共産党宣言」くらいは読んでみたらといいたいです。薄いです。

  • るうるう さん

    学生バイトをめぐる事情がよくわかった。たしかにこれでは勉強する暇がない。そんな状況の学生に合わせて大学の授業をレベルダウンせざるを得ないというのも本末転倒だ。東大や京大のような名門大学ではどうなのだろう? また、ここまで搾取されても必死に働いてしまうというのには、日本人とか日本文化に特有の何かが影響しているのだろうか?   

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