空を飛ぶパラソル 角川文庫

夢野久作

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041109724
ISBN 10 : 4041109728
フォーマット
出版社
発行年月
2021年02月
日本
追加情報
:
310p;15

内容詳細

地方新聞社の記者である「私」はいつもスクープを探している。取材の道中、派手なパラソルを持った女が機関車に飛び込むところを目撃した。特ダネを求めるあまり、私は女を見殺しにしてしまう。吸い寄せられるかのように女の屍体を検めると、驚愕の事実が明らかとなった。記者を巻き込んだ2つの悲劇を描く表題作をはじめ、あなたの心を徐々に蝕む、身の毛もよだつ物語の数々。怪奇小説の帝王からの、恐怖の世界への招待状!

【著者紹介】
夢野久作 : 1889年福岡県に日本右翼の大物、杉山茂丸の長男として生まれる。幼名杉山直樹。夢野久作とは福岡の方言で「夢想家」の意。慶應義塾大学文学部中退。禅僧、農園主、能の教授、新聞記者と、種々の経歴をもち、1926年「あやかしの鼓」を雑誌発表して作家生活に入る。36年春、47歳の生涯を終えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ジンジャー(C17H26O4) さん

    読みきれていないが一旦読了とする。表題作は汽車に飛び込む女を新聞記事のために見殺しにした記者の話。根拠なく書いた記事は更に人を死に追いやり、結果4人が死んだ。女、胎児、老婆、女の夫。気分が悪くなる程の嫌悪感。墓場で黒と緑と赤の滴雫を引きずり散らし、ダラリと垂れ下がった鯉幟が酷たらしさを物語る。記者の末路がその幻影の中にあることが読者にとっての救いかもしれない。空中に舞い上がったパラソルの群青と淡紅色だけが鮮やかである。『いなか、の、じけん』はショートショート。お間抜けで面白味のあるものもあったが食傷気味。

  • 有理数 さん

    夢野久作の幻妖不穏な世界が詰まった短編集。解説の東雅夫が言うように「夢野久作の超人気作!」みたいな作品はあまり無い。しかし、それでもここまで面白いとは……。まさに「夢野久作ワールド」としか言いようがない世界観が炸裂している。美しい女性、白昼夢、猟奇描写の中で起こる心理的葛藤、そして再び夢――。ショートショートが立ち並ぶ「いなか、の、じけん」「怪夢」は、まさに連続性のない夢のよう。徹底的に現実に寄り添いながら、立ち位置がわからなくなるような表題作や、夢野節炸裂「キチガイ地獄」など。巻末を飾る「白菊」は名作。

  • たぬ さん

    ☆3 8編のうち半分は既読。どうにも夢野久作って作品の出来に差がありすぎるんだよなあ。『ドグラ・マグラ』や「瓶詰の地獄」「少女地獄」なんかはとても面白かったけど、ここのタイトル作なんて内容以前に4月31日が回収されてない…えっ校正かけてないの?? 「老巡査」はわりと良かったです。

  • ちぇけら さん

    一番奥の病室から、殺してお呉れ、殺してお呉れと声がする。唾を飲み込んで病室を覗いて見ると、ひどく痩せた女が魘されていた。分厚いカーテンの隙間から月明かりが溢れてリノリウムの床を照らす。キラと私の手元が光る。ナイフの刃に月明かりが反射したのだ。すると女は安心したように、私を抱きすくめた。ヤット来たのね。綺麗な赤い血が女を染めていた。…幾時間が経ったろうか、呆然としているうちに空が明るんできた。部屋には女も、血もなかった。私はベッドに横たわっている。ねえ、あなた、いったい私は誰…なのでしょう…ねぇ、あなた…

  • まめこ さん

    ★★★★★線路に石を置いた3人の中で1番罪が軽いのは、スットントン節の喜劇、頰冠りの男と警官の勘違いの勘違い、心中し損ねのスイートポテトー、アリバイの意味とは?「いなか、の、じけん」残酷な平和さがオカシイ。石狩川で見つかった仮死状態の男が明かす炭鉱王の絶対の秘密「キチガイ地獄」、久作版夢十夜「怪夢」、脱獄囚虎蔵を戦慄させる少女「白菊」どれもよかった。カタカナ使いがゼツミョー!

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夢野久作

1889年福岡県に日本右翼の大物、杉山茂丸の長男として生まれる。幼名杉山直樹。夢野久作とは福岡の方言で「夢想家」の意。慶應義塾大学文学部中退。禅僧、農園主、能の教授、新聞記者と、種々の経歴をもち、1926年「あやかしの鼓」を雑誌発表して作家生活に入る。36年春、47歳の生涯を終えた(本データはこの書

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