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「エコノミック・アニマル」は褒め言葉だった 新潮新書

多賀敏行著

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106100840
ISBN 10 : 4106100843
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2004
Japan

Content Description

「エコノミック・アニマル」「ウサギ小屋」といった言葉は、実は日本人への悪口ではなかった。日米開戦のきっかけになった誤訳、ダイアナ妃の招いた誤解など、近現代史の様々な場面での誤解、誤訳を紹介する。

【著者紹介】
多賀敏行著 : 1950(昭和25)年三重県松阪市生まれ。一橋大学法学部卒業。ケンブリッジ大学法学修士号取得。74年外務省入省後、在マレーシア大使館、国連日本政府代表部勤務。在ジュネーブ日本政府代表部公使などを経て、在バンクーバー総領事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • nagatori(ちゅり)。

    エコノミック・アニマルって最近聞かないよなぁ、いつから聞かなくなったっけ?とそこからこの本へ入って行ったので、そもそもこの言葉の現在一般に広く流布されている意味合い自体が誤訳誤認から生まれたなんて、のっけから固定概念をひっくり返された感じ。ウサギ小屋も同じく。言葉を発信する側の意図、受け取る側の意図、それだけでもややこしいのに更にそれに“翻訳”というブラックボックスが入るんだもんな。あぁ。言葉って難しい。

  • くろまによん

    物事の裏側というか、正しく理解されないことってたくさんあるんだなぁという感想。言葉は意外と正しく伝わらない。なかなか示唆に富む本。

  • M1号

    誤訳のせいでで国と国の関係に影響があったり命に関わったりは怖すぎる…。昔は情報も少ないだろうから通訳大変だっただろな、とは思うけど。■漱石のイギリス留学中のネクラ生活についても結構触れられていて興味深く読んだ。著者は多方面の文献を調べて紹介してくれる。■言語が同じでも、意図をうまく伝えられなかったり汲み取れなかったりは多発する。外国語を訳すとなると言語知識だけでなく、文化背景やそのときの人間関係、状況も把握していないと正確なコミュニケーションはなかなかとれないわけで、ほんとナマモノだなあと。

  • スズツキ

    あらすじにあるような言葉の数々は否定的な意味でとらえられているが、本当の真意は別のところにあったというのが趣旨。その意味を本人に問いただすことやバックグラウンドを知らない人間が批判ありきで揚げ足取り的に取り上げることは実に恐ろしいものよのぅ。

  • 刻猫

    単なる誤りであったり、意図的な読み替えであったり。言語感覚、コミュニケーションの問題。悲劇的、喜劇的なすれ違い。語法や文法に忍ばせた、政治的なテクニック。ソースに当たっていく検証によって、言葉を巡るダイナミズムを味わう。

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