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研修生

多和田葉子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120059605
ISBN 10 : 412005960X
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2025
Japan

Content Description

仕事、言語、人との出会い――
海を渡ったわたしの日常が、わたしのあり方を変えていく。
舞台は1980年代ドイツ。本の取次会社で働きながら、若い女性が重ねてゆく伸びやかな体験。
読売新聞連載の最新長編小説。

【著者紹介】
多和田葉子 : 1960年東京生まれ。早稲田大学ロシア文学科卒。82年からハンブルク、2006年からはベルリン在住。ハンブルク大学大学院修士課程及びチューリヒ大学大学院博士課程修了。93年「犬婿入り」で芥川賞、03年『容疑者の夜行列車』で谷崎潤一郎賞、09年坪内逍遥大賞受賞。ドイツでは87年に詩集でデビュー。ドイツ語で書いた作品で96年シャミッソー賞、05年ゲーテ・メダル受賞したほか、フランス語、英語、イタリア語、中国語、韓国語、ロシア語などに翻訳された作品も多く、18年『献灯使』の英訳版で全米図書賞の翻訳文学部門受賞。25年にドイツのネリー・ザックス文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いちろく

    そうか、著者自身の半自伝的小説でもあったのか! 大学卒業後に研修生としてドイツにある出版取次会社へ勤務することになった主人公の「わたし」。著者の小説にしては凄く読みやすい。ただ読みやすい小説が容易とは限らない。著者の作品で500ページ超えの内容に出会うとは思わなかった。これまで出会った作品以上に淡々として抑揚がなく同じ様な間隔で展開が進むと思っていたら、新聞連載だったと知り納得。作品を通じてドイツが統一される前の1980年代前半の雰囲気の一端にも触れられた気がした。

  • 信兵衛

    主人公の経験から学ぶこと、考えさせられることは多。 頁数 500余とかなり分厚い作品ですが、日々の積み重ねの結果ですから、その長さは苦にならず、胸の中にしっかりその記憶を残してくれるような気がします。お薦め。

  • rinakko

    素晴らしい読み応え。語り手「わたし」が1980年代のドイツはハンブルクで過ごした日々に、どっぷりと引き込まれた。慣れない異国で働き始めた心許なさを抱えつつ、研修生という宙ぶらりんな立場で出会う様々な人たちとドイツ語での交流を重ね、言語と小説への希求が募っていく。カフカ、漱石、チェーホフ、ホフマン…と、幾つもの文学作品が色んな場面で引き合いに出てくるのが印象的で、本好きにとって本に纏わる記憶は、どこへ行っても自分から離れない拠り所にもなり得るということを思った。

  • Doris

    長い、ですよね? 毎朝新聞で読みました。時々視点はずっとずっと先になるので、思い出なのでしょう。大きな事件などはなく、ひたすらドイツでの暮らし、周りの人との話が続いて、ちょっと夢の中のようなそんな感じでした。でも、飽きることもなく毎朝楽しみにしていました。連載中、色々考えさせられた事があったような気がするのですが、思い出せません。でも良い読後感でした。

  • 一彩

    新聞に掲載で ノンフィクションの要素もあるとか 心の動きが・・・

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