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大学生に衝撃と感動を与えた「カントの道徳」講義録

夏目研一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784800913111
ISBN 10 : 480091311X
Format
Books
Publisher
Sun
Release Date
July/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぜ、人を殺してはいけないのか?なぜ、戦争をしてはならないのか?なぜ、いじめはなくならないのか?カント道徳から、その理由と解決策が見えてくる―。

目次 : プロローグ カント道徳に衝撃を受け、涙した学生たち/ 第1章 現状の道徳教育を「カント道徳」に転換すべきこれだけの理由/ 第2章 目先の幸福を追うと、かえって不幸になってしまうのはなぜか/ 第3章 カント道徳とはどういうものか(概観)/ 第4章 仮言命法と定言命法/ 第5章 カントの“善の定式”/ 第6章 躓きの石―カント形而上学と形而下学の区別と連関/ 第7章 “行動方針”の二重性/ 第8章 正義論と道徳論の区別が可能となった/ 第9章 モラル・ジレンマの問題を解決する/ 第10章 カント道徳は「修養」を必要とする/ 第11章 “自己支配力”をどう養うか/ 第12章 それにもかかわらず道徳的に生きることを嫌う人のために/ エピローグ

【著者紹介】
夏目研一 : 昭和28年生まれ。早稲田大学大学院教育学研究科博士課程満期修了退学。公立・私立大学の元非常勤講師。カント道徳を基礎にした道徳教育を長年提案してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ta_chanko

    「正義」「幸福」よりも「道徳」「善・徳」を一歩優先させて考える。その答えは普遍的かつ持続可能なものであるかどうか。形而上においては、「善・徳」は絶対。形而下においては、努力義務。ふだんは「幸福」を求めて楽しんでもよいし、「善・徳」を求めて実現できなくてもよい。大切なことは、「善・徳」の実現を求めて努力し続けること。自分の「幸福」を優先させて他者と争ったり、「善・徳」などないとニヒリズムに陥ったりしてはならない。

  • 乱読家 護る会支持!

    自分の幸せを求め続ける生き方よりも、「善」「徳」を求める生き方、他者を大切にする生き方を説いたカント。 個々人が「自由」に生き、経済的裕福など「個の幸福」を求め続ければ、人間社会はいつまでも良くなりません。むしろ、自由と幸福を求め続けることは、人類全体に不幸をもたらすことになります。人間は完全には自立出来ず、相互依存せざるを得ない生き物だから。 「自分の幸せ」を目的としない、「善・徳」を目的とした生き方をしたのならば、人類は全体を考える種として一つステージをあげることが出来るように考えますね。

  • たなぼう

    大学生に衝撃と感動を与えた講義録。第1章1節の「幸福になるために挨拶をしようでは〈普遍化〉できない」に、挨拶は決して自分の「快」や「利」を求めてするのではなく、相手への尊敬・リスペクトを示すためにするのですとある。同感!

  • Ngano

    自分の幸福を優先する。その思いが人を殺しても良い、戦争をしても良い、いじめをしても良いという考えに繋がる。だから「道徳法則に対する尊崇」を優先すべきだ。これがカントの哲学でありなぜそうなのかを本書は分かりやすく語ってくれる。これを読んでから、私は色々な場面でこの本の内容を思いだすようになりました。自分の考えを見つめ直すきっかけになります。おすすめです。

  • キャラ

    教条的な箇所もあるが、考えや捉え方が分岐、広がりを感じた。カントのいう形而上は物や実際ありきの(からの)メタを言っており、無条件に、目的的に、一方的に形而下を支配しない。それでは、「神」や宗教の観念である。実践理性の形而下の行為性、格率の駆動の目標であって、現実ではあくまで基準として形而上ははたらく。その形而上はアプリオリとされ、修養による下から上への変更はなく、行動が修正される参照元として絶対的なものだという。道徳性は、普遍で他者と共有可能なものなのか、利己の入る正義と道徳ははたして分け得るのか。

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